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一人でできることは一人でやれ。みんなでやることはみんなにやらせろ。
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16:09:32
 エロいんですんで隠します。


*今回の登場人物
 久坂 美鈴(ひささか みすず)
 大笠 佳苗(おおかさ かなえ)


 んでは、続きからどうぞ。

 午後五時を過ぎると、その公園には誰もいなくなる。
 ただ一人の少女を除いて。
「……はぁ」
 久坂美鈴はブランコに座ってため息をついていた。
 くてんと垂れさがるポニーテール。くりっとした瞳に小さな鼻、瑞々しい唇。それら顔のパーツがやや中心に寄っていて、幼い印象を与える顔に、小さな体躯。それでいて、胸は膨らみ始めるし、くびれはまだないが、徐々にお尻も目立ってきて、女としての身体が出来上がりつつある。非常にアンバランスな時期を彼女は生きている。
 高校に上がって半年たったが、美鈴はすでにリストラされたサラリーマンのようなオーラを全身から放てるようになっていた。……決して褒め言葉ではないが。
(今日も部活さぼっちゃったな……)
 美鈴は、その優雅な姿にあこがれて新体操部に入部したが、思ったような成果は上げられずにいた。いくら練習をしても、周りのように身体が動かない。無理に動かそうとしても、今度は「表現力が足りない」なんて言われてしまう始末。
(こうちゃんも、ひーちゃんもいるし。わたしがいかなくても、平気だよ、ね……)
 同級生の二人は、美鈴が見てもずっと上手だ。後の新体操部を背負っていく二人だと勝手に思い込んでいる。そこに自分は、いない。
 そう思うと急にさみしくなって、胸の奥からなにかがこみ上げてくるみたいだ。
 勝手に妄想して勝手に悲しむなんて、自分勝手にもほどがあると思うし、こんなことしてる暇があるなら練習に行ったほうが有意義だってわかっている。だけど、一度遠のいてしまった場所にはなかなか戻れないものなのだ。
「……あれ、美鈴ちゃん?」
 名前を呼ばれた。美鈴は顔をあげる。
「……っ! 佳苗さん!?」
 彼女の前に現れたのは大笠佳苗。彼女の所属している新体操部のOGである。今は現役を引退して、新しい世代を育てる仕事をしているらしい。
「どうしたの。部活は?」
「あの、その……佳苗さん、わたし……」
 ついおどおどしてしまい、うまく言葉が出てこない。
 佳苗はそんな美鈴の隣に座って、
「……悩んでいるの? よければ相談にのってあげよっか?」
 優しく声をかけた。
「実は……」

~*~*~*~

 それから美鈴は、ある体育館にやってきていた。
 ここで佳苗は「新しい新体操」を教えているらしい。
「今の新体操が不満なら、ちょっと、わたしのとこに来てみない?」
 というのが美鈴の誘いだった。今の新体操部が不満なわけではないが、居場所がない(自分でなくしたようなものだが)わけだし、それに新体操へのあこがれもなくなったわけではない。美鈴は試しに行ってみることにしたのだ。
 広い体育館には誰もいない。ただ中央に箱が置いてあった。
「これを使って演技するのかな」
 美鈴がその箱を開けると、新品のリボンが入っていた。光沢のある金色をしたそれを、美鈴は取り出す。
「へぇ、きれいな色……」
 美鈴はそれをもって上下に振ってみるが、しかし、どうも様子がおかしい。
「あれ? うまく、ひろがらない……」
 不思議に思った美鈴は、そのリボンに触ってみた。
 にちゃぁ~。
「きゃっ!」
 折りたたまったリボンが糸を引く。リボンに触れた手も、ねばねばでしっかりとくっついてしまっていた。
「な、なにこれ。ハエ取り紙!?」
 美鈴はなんとか手を離す。指先がねとねといって気持ち悪い。
(これが、新しい新体操……?)
 なんとか全て広げきったころには、美鈴の左手はハエ取り紙のねばねばで指の間にちいさく水かきができるほどだった。
 ねばねばして気持ち悪いが、しかし、それだけでこれはただのリボンである。
(今度こそ頑張るんだ……)
 美鈴を突き動かす一つの決意。しかし、そうやって彼女は、いつも空回りをしてきたのだ。くるくると、普通のリボンのようにそれが回るはずがなく、
「ふえぇっ! レオタードにくっついたぁっ!」
 いびつな円を描くリボンは、べったりと美鈴のレオタードにくっつく。そうやってパニックになっていたあいだに、どういうメカニズムか知らないが、美鈴はハエ取りリボンにぐるぐる巻きにされてしまった。
「やあぁん。ねばねばが、体中にまとわりついて……動けないよぉっ!」
 やや長めのそれは、美鈴の胴体から足にかけてしっかり粘着縛りをかける。
 立っていられなくなった美鈴は、体育館の床に倒れそうになる。
 と、そこに、
「あぶない! 美鈴ちゃん!」
 佳苗がやってきて、そこにマットを敷いたのだが、
「ひゃあぁん! な、なんですか、このマット。ねばねばしますぅっ!」
 それはどうも、ただのマットではないようだった。
「あぶなかったわね。もう、ダメじゃない。粘体操をするときは、ちゃんと下に粘着マットを敷かなくちゃ」
「ねん……たいそう……?」
「そうよ。粘着新体操。略して粘体操。ある人が提唱した新しい新体操の形よ」
「そんなことより、はうぅ、助けてください。髪がマットにくっついちゃって、痛いですぅっ!」
 仰向けに粘着した美鈴は、ハエ取りリボンに縛られて二重に不自由な身体を動かしている。ごろりと寝返りを打とうとしても、背中をべったり拘束されてしまっているせいで、すぐに引き戻されてしまうのだ。きっとハエ取り紙に捕まったハエはこんな気分なんだろうと思う。
「ふふ、いいわよ美鈴ちゃん。そうやって粘着されて困惑する顔、ポイント高いわ」
「そんなこと言ってないで……。やぁん、な、なにを垂らして……冷たっ!」
 佳苗はヒステリックに叫ぶ美鈴の身体に、とろりと透明な液体を垂らす。
「ほら、もっとねばねばしなさい。この競技はね、いかに美しくねばねばと戯れるかがポイントなのよ」
「そんな……ぁ。んひゃんっ、身体が、なんだか……」
(どうして……なんだかこのねばねばが、気持ちいいかも……)
 美鈴は気づかないが、その透明な液体には若干の催眠効果がある。粘着は本能的に嫌悪する人がいるから、佳苗はとあるルートでこのローションを入手したのだ。佳苗は丁寧にローションを美鈴に塗りこんでいく。レオタードにしみ込んで、肌がうっすら透けてしまう。その様が目に入ったのか、美鈴は少し羞恥の赤を顔に走らせた。
「ちょっと粘着がゆるんじゃうのが難点なんだけど、こっちのが、ねばねばしやすいわよね」
「……はい。ちょっと、動きやすくなったかもです」
「それじゃあ、美鈴ちゃんがねばねばするところ、見せて」
 美鈴は背中とマットの間に何本も糸を引きながらなんとか起き上がる。ぐるぐる巻きにしていたハエ取りリボンも引き剥がして、新体操部のときのような演技を……できるはずがない。
「ひゃんっ!」
 ジャンプしようとしたときに、美鈴は足を取られて今度はうつ伏せにマットへダイブ。まるで平泳ぎを途中でとめたような、両手を広げ、両足を蟹股に開いたポーズ。リボンも手から離れてしまう。
「ふあぁっ、ねばねばするぅ。でも、演技続けなくちゃぁ……」
 にちゃにちゃ、ねばねば。
 ぐちゃぐちゃ、びったん。
 両手両足を粘着拘束されつつも、美鈴は懸命にリボンに手をのばす。
「そうよ。その姿よ。ハンデを背負いながらも演技を続けようとする心意気! やっぱり私の見込んだ子ね。美鈴ちゃん、あなた、才能に満ち溢れてる!」
「うぁんっ! 胸に、ねばねばが擦れてるぅ! でも、もうちょっと、リボンまでぇ……」
 先ほどのローションのせいで身体がどうも敏感になっているらしく、粘着に皮膚を引っ張られる感じがなんともいえない快感となった。
 前後に粘着した体を動かすたびに、マットに乳首が擦れてしまう。
「か、佳苗さん。ごめんなさい、演技どころじゃ、ないぃ……」
「いいのよ。このまま粘着していても」
「はい! ふああぁん、このねばねば、気持ちいいよぉ。おなかも背中もねばねばで、ねばねばに溶けちゃうみたい……ぃ」
 美鈴はすっかり出来上がってしまい、上気した表情でねばねばと戯れていた。
 あげる吐息はその年に似合わないほど艶やかで、その妖しい気に当てられたのか、佳苗も美鈴に吸い寄せられるかのように粘着マットの中へ。
「佳苗さん、も、ねばねばですぅ」
「そうよ。お揃いよ。美鈴ちゃん、これからも、粘体操やってくれるわよね」
「はい、します。わたしがんばりますぅ!」
 こうして生まれた粘着師弟は、その日は日が暮れるまでねばねばと戯れていた。


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