FC2ブログ
一人でできることは一人でやれ。みんなでやることはみんなにやらせろ。
2017/09«│ 2017/10| 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 »2017/11
文字サイズ文字サイズ:大文字サイズ:中文字サイズ:小
--:--:--
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

Category:スポンサー広告│ コメント:--│ トラックバック :--
11:48:07
キャラクター紹介はこちらから
*このお話を初めから読む↓
 Log.1 帰還(めざめ)
 Log.2 組織(だすと)
 続きからどうぞ。

「世界」の境界を越えて、やつらはやってくる。
 今日もまた、クロスフォッグが発生していた。
 ダストの一員となった総也だが、まだ見習いとして光希と行動を共にしていた。というのも、やはりパートナーが進化もできない成長期では戦力的に問題ありらしいのだ。
『光希、総也。今回の敵はグルルモンだ。成熟期だが、気を抜くなよ』
「了解ですサーチモン」
 テリアモンとロップモンをひきつれて走るメイド服の少女は、
「総也くん、早くしてくださいーっ!」
 と、総也よりずっと足が速いのだった。
「ちょ、ちょっと待って……」
 精神だけのデジタルワールドサバイバル生活で、体力がついた気になっていたが、やはり現実で肉体的な変化はないようだ。肉体に対して精神が急激に成長してしまうのは、「タイプツー」の来訪者にはよくあることらしい。
 もともと肉体労働が苦手だった総也は、あっという間に椿から離されていく。
「ああもう。だらしがないわね!」
「そんなこといったって、頭に身体がついてこないんだよ」
「言い訳はあとで!」
 息切れを起こしている総也をガジモンは無理やり走らせるのだった。
 やがて霧の中、低いうめき声が聞こえてくるようになる。
「総也くん、来ますよ……」
 光希の合図に、総也はやっと休めると思ったのだが、そんなことはなかった。
 すぐ後ろに、その侵入者はやってきていたのである。
「「プチツイスター!」」
「どわっ!」
 その存在を察知したテリアモンとロップモンが攻撃。それは総也を掠めて、そして、
「ぐるるぁぁぁぁっ!」
 霧の向こうの存在に悲鳴を上げさせた。
「総也くん、とにかくわたしの後ろに。ガジモンちゃんもです!」
「あ、うん」
 総也はガジモンを拾い上げる。ガジモンが「え、ちょっと!」とか、不満そうな声をあげていたが、気にしない。
 自分よりも幼い容姿の少女の陰に隠れるというのは、男として少し情けないように思えたが、しかし自分の力ではどうしようもない相手であるのも事実。今はじっと耐えて、戦い方というものを学ぶ時期だと言い聞かせる。
「ごぅあああぁぁぁっ!」
 先ほどの攻撃に誘われて、グルルモンが飛び出した。白い狼の姿をしたそのデジモンは、テリアモンとロップモンのはなった攻撃に、怒り狂っているようだった。
「お出ましですね。テリアモン、ロップモン!」
 光希は両手にデジヴァイス。
「進化プラグインE! エヴォリューション・リソース!」
 プラグインとは使用することでデジモンを強化するアイテムのこと。デジヴァイスのスロットにセットして使用する。今光希が使用した「進化プラグイン」は、その名の通り、デジモンの進化を促進する効果がある。
 モニターから光が飛び出して、テリアモンとロップモンをそれぞれ包む。光の繭のなかで、テリアモンとロップモンは成熟期へと進化する。
「テリアモン進化、ガルゴモン!」
「ロップモン進化、トゥルイエモン!」
 これが、総也が初めてみたデジモンの進化だった。
 ガジモンも、その光景に息をのむ。
 そのマスコットのような二匹は、進化することによって顔つきがずっと頼れるものになったような気がする。
「成熟期同士、そして二対一。ちゃっちゃと片づけて、ご飯の準備ですよ!」
「「了解!」」
 前衛にトゥルイエモン、後衛にガルゴモン。二匹は連携して、交互にグルルモンを攻撃している。トゥルイエモンの動きでかく乱し、そちらに気を取られようものなら、死角からガルゴモンが強烈な一撃をお見舞いする。
「その調子です。ガルゴモン、トゥルイエモン!」
 そしてそれに対して指示を出す光希。
 はたから見ればバケモノといっても過言ではない存在を相手に、小さなメイド少女の肝は座っていた。
 もともと不意打ちによって気が立っているせいもあるのだろう。冷静さを欠いたグルルモンでは、その鋭い爪牙も、強靭な足も、二匹をとらえることができない。
「……すごい」
 毎度のことながら、感嘆の声が漏れてしまう。
「なに感心してんのよ、もう。あたしたちもこれくらいしなきゃいけないんだからね!」
 いつの間にか総也の腕から抜け出ていたガジモンが、総也を叱咤。
 ガジモンとしては、今の自分の扱いが非常に不満のようだった。
「総也もしっかり学びなさいよね。ちゃんと動けるようにならないと、あたしたちは自由に行動できないんだから。総也だって、自分の目的を果たせないのよ」
「わかってるよ。ガジモンも、うずうずしてるんだろ?」
「そうよ。あたしだって、総也を守る力がほしいもの」
 と言って、ガジモンは総也の手をぎゅっと握った。
 ……そうこうしている間に、どうやらグルルモンは倒されたらしい。
 デジタマを抱えた光希がやってきた。
「お疲れさまでした。こんな感じです……って、もう何度も見ているから覚えちゃいましたよね?」
「はい、まあ……」
「じゃあ、これからは成長期くらいだったら任せてもいいですよね。プラグインも、総也くんのデジヴァイスにセットしてあげますから。AとBとCがあれば大体事足りると思うので……」
「つまり、これからはあたしたちも戦力に含まれるってこと!?」
 突然ガジモンが声をあげて、光希も驚く。うっかりデジタマを落としてしまうが、ギリギリ間に合ったテリアモンとロップモンがキャッチ。
「……ふやっ! びっくりしたぁ。そうですよ、ガジモンちゃん」
 ガジモンは総也の顔を見る。
「これからはあたしの時代よ!」
 とでもいうような自信満々の顔で、総也はそんなガジモンをうまく扱えるかどうか不安でいっぱいになるのだった。


 つづく


コメント
コメントの投稿










トラックバック
トラックバックURL
→http://unrealgraffiti.blog20.fc2.com/tb.php/371-9255f25f
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
FC2カウンター
ようこそ
人目の旅人様
プロフィール

誘宵

Author:誘宵
ものかきやってます。
こっちのブログはもう更新しないので、
新しいブログの方をよろしくお願いします。

カテゴリ
最新記事
月別アーカイブ
全記事表示リンク

全ての記事を表示する

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。