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09:53:53
 エロいんですんで隠します。


*今回の登場人物
 スカラ


 んでは、続きからどうぞ。

「いってらっしゃいませー」
 森の中の小さな工房。そこで手を振っている少女がいた。
 着ているのは黒いワンピースで首と腰回りに銀色のラインストーンがついているシンプルな意匠だった。銀色のボブカットの髪型で、くりっと大きな瞳に瑞々しい唇。どこか幼い印象を受ける顔立ちではあるが、ワンピースの胸元は盛り上がり、腰のくびれのおかげで身体のラインがはっきりとわかる。
 その少女、スカラはこの工房でお世話になっている。
 魔法が一般的なこの世界では、魔法の基礎を覚えた者は、直接魔法使いのもとを訪れて魔法を学ぶのである。スカラは魔像系というゴーレムを製造、使役する魔法を学ぶためにこの工房にやってきていた。
「ふう。それじゃあ、師匠がいない間に工房のお掃除でもしましょうか」
 スカラははたきを手に持って工房の棚のほこりを落としていく。次第に上機嫌になって、スカラは鼻歌交じりに掃除を続けた。
 棚の上に乗っているのは土でできた人形、つまりはゴーレムだ。スカラの師匠が作ったものは、屈強な戦士を象ったものからマスコットのようなものまでいろいろだ。その精巧な作りに、スカラはつい見とれてしまっていた。
 そのとき、はたきが師匠の作っていたゴーレムにぶつかる。バランスを崩したそれは、床に落ち、真っ二つに割れてしまった。
「きゃああっ、どどど、どうしよう!」
 なんてことをしてしまったのだ。スカラはうろたえる。しかし、ゴーレムが割れるなんて見習いのスカラにはよくあること。そういうときの対処法は心得ている。
(たた、確かこの棚に、接着剤が……っ!)
 スカラは急いで別の棚からゴーレム修復用の接着剤を取り出そうとする。しかし気がせいでいたのが災いしたのか、急いで取った接着剤の壺は、するりとスカラの手から転げ落ちる。それを追うようにスカラも踏み台の上でバランスを崩して、
「きゃああぁぁぁっ!」
 誰もいない工房に少女の悲鳴がこだまする。
 さかさまになった壺から接着剤がこぼれて、スカラはそれを浴びてしまう。顔にかからなかったのが幸いだった。
「うぁ……。どうしよう。やっちゃったよぉ……」
 スカラが脱出しようとしたときには、すでに接着剤は固まり始めていた。
「はうぅ。背中ぁ、離れないよぉ……」
 スカラはじたばたともがくが、接着剤はワンピースにしみ込んで完全に床とスカラとを接着してしまっていた。
「んっ、んうぅ~っ!」
 スカラは顔を真っ赤にしてもがくが、さすがにゴーレムを修復するための薬品である。少女の力ではとても取れそうにない。
「早く脱出して、片づけなくちゃ……っ。こんなところ見つかったら、わたし、師匠に大目玉だよぉ……」
 しかしスカラがそう思っても、結局接着剤の中から抜け出すことができない。そのとき、スカラはひらめいた。
「そうだ、水の魔法で接着剤を洗い流せばいいんだ」
 スカラは詠唱を始める。頭上に水風船を作る魔法、それをはじけさせて頭から水をかぶってしまおうということだ。
 パチンと水風船をはじけさせて、スカラは水をかぶる。なんとか接着剤の粘度は低くなったが、しかし中途半端に水を吸ってしまったせいで、今度はトリモチのような粘着物質に変化しまったのだった。
「やぁぁん。ねばねばするぅっ!」
 立ち上がったスカラだが、背中から腕にかけて粘着まみれで気持ちが悪い。
 パニックに陥っているうちに、
「わ、ワンピースに手がくっついたぁ! もうやだぁ……」
 両手はスカラのワンピースにくっつき、糸を引いていた。
 ふと時計を見ると、もうすぐ師匠が帰ってくる時間だった。
「やばっ、えっと、えっとどうし……きゃむぅっ!」
 スカラは、バランスを崩してその粘着だまりの中にダイブしてしまった。
「んむっ? んんぅ~っ!」
 そのとき、唇まで粘着液が付着してしまう。悲鳴を上げようにももごもごという声が出るばかり。これでは詠唱すらままならない。
 訪れる絶望感にスカラはじたばたするが、それは粘着液を身体にまとわりつかせるだけの徒労に終わってしまうのだった。
(いやぁ~。ねばねばのべとべとで、きもちわるいよぉ)
 全身粘着まみれになってしまい、スカラはふたたび身動きが取れなくなってしまう。粘着液に包まれててかりを帯びたワンピースは、腰のあたりにまとわりついて、これまた粘着まみれでぬめる太ももがあらわになってしまっていた。
 身体を上下に動かしてみるが、ぬちゅんぬちゅんと粘着音がするだけ。
 さきほどのは、接着剤で背中を完全に拘束されてしまっているからあきらめがいくが、今回の粘着拘束はがんばれば抜け出せそうだからたちが悪い。
 しかしどんなにもがいても粘着の床から身体を持ち上げられないのだった。
「もふぅ~っ! むぅ~っ!」
(やだよぉ……ねばねばだよぉ……助けて師匠ぉ~っ!)
 と、そこへ、
(あ、師匠の伝書ゴーレム)
 手紙を携えた伝書ゴーレムがやってきた。スカラはじたばたと動いて助けを請うが、ゴーレムはしょせん土人形。いわれたことをやるしか能がない。
(あれ、行くの? 行っちゃうの……? ううっ、もうやだぁ~)
 実はその手紙には師匠の帰りが遅くなるという旨が書いてあったのだった。
 師匠が帰ってくるまでスカラはそのまま居る羽目になった。
 

 つづく


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