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一人でできることは一人でやれ。みんなでやることはみんなにやらせろ。
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18:27:31
 エロいんですんで隠します。
             
*今回の登場人物
 水野 七也(みずの しちや)
 鳳 霰(おおとり あられ)
*今回の舞台
 風俗店「和夢(のどむ)」
              
*このお話を最初から読む↓
 プロローグ
*これまでの記事
 わむ☆くらぶ! インデックス

「あ、どうもお久しぶりで~す」
 受付に入ってにこやかに笑っているのは上戸めぐみだ。いつも通りのカウンターだが、レジの隣にはパックに入った黒い筒状のものが置いてある。
「あ、これですか? 恵方巻きです。まあ、ただの納豆巻きなんですけど……。わたしの手作りですよ。一本いかがですか?」
 そう言われて七也は一本いただくことにする。
 一見普通の納豆巻き。中にはきざんだネギと引き割り納豆が入っている。少々カラシが効きすぎているような気がしたが、そこがなんともいえない手作り感を醸し出す。
 それを頬張りながら七也は個室へと入っていった。
「……で、わたしにこんな格好をさせたのね」
 隣に座ってむっとしているのは鳳霰だった。金髪で釣り目、そしてツインテール。性格もツンツンしていて、見た目通りの少女である。客に対してメッシー嫌いを公言するが、実際は、他のメンバー同様に無類のメッシー好き。一度スイッチが入ってしまうと別人のように乱れる。
 そんな彼女は、虎柄のビキニを着用していた。頭には鬼の角のついたカチューシャをつけている。
「霰ちゃんを節分仕様にしてみた」
「そんなの、もうとっくに過ぎてるじゃない! 今日何日かわかってるのっ?」
「いいじゃない。ハロウィンのときは、思い立った日がハロウィンだって、めぐみさんが言ってたよ」
「そんなのめぐみさんの理論よ! まったく、あの人はすぐお祭りごととお店の経営を結び付けようとするんだからぁ……」
 霰は大きくため息をついた。
「まあ、あたしは店員だし。お客様の要望にはこたえるからいいけどね。ほら、なんか頼みなさいよ」
「なんだ、霰ちゃんもまんざらでもないんじゃないか」
「そんなんじゃないの! 着るだけだったら、いくらでもしてあげるってこと。そのかわり、いつもみたいに汚すのとか絶対嫌なんだから!」
 そう言うと、霰はメニューを開いた。
 注文を取りながら、霰は七也に身体を押し付けてくる。霰の肌はちょっと鳥肌が立っているようだった。暖房は効いているはずだが、それは服を着ている七也に合わせた温度だった。それなのにビキニでいる霰は、寒いに違いない。
「ね、ねえ、なににする? わたしとしては、熱燗とか頼んでくれると……きゃぁっ!」
 霰は七也に抱きすくめられていた。二の腕の部分がひんやりとしている。
「霰ちゃん、冷え性?」
「そんなんじゃないわよ」
「じゃあ、やっぱり寒かったんだ」
「あ、当り前でしょ。こんな季節に、こんな服。だから……、もっと抱きしめていなさい……」
 霰は視線をそらしていた。七也は霰を抱きしめながら、そっと身体をさすってやる。
「きゃぅっ! な、なにしてるのよ……っ、ひぅっ、くすぐったい……っ」
「さすれば温かくなるんじゃないかと思ってね」
 七也の手は霰の脇やおなか、太ももを撫でまわす。霰はくすぐったそうに身をよじらせるが、その動きはどうも鈍い。本気で嫌がってはいないと見える。
「あひっ、ちょっと、それ、くすぐってるでしょ! きゃひんっ! わき腹とか、やめなさいよっ、ひっ、ひひぃっ!」
「霰ちゃん、くすぐりに弱いんだね」
「そ、そんなこと……っ、ひぃぃんっ! 誰だって、わき腹……ぁ、ひゃはんっ! そんなふうに触られたら、くすぐったいに決まっているじゃない!」
 笑いながら文句を言う霰は、身体をびくびくと震わせながら、七也のくすぐり責めに悶えていた。
「どう? 笑ったら身体が温まってきたでしょ?」
「あ、あんた……、最初からそのつもりで……ぇ」
 背中の支えを失った霰は、ベッドに倒れる。なるほど、身体はうっすらと汗ばんでいた。くすぐられて笑ったことは、彼女にとっていい運動になったらしい。
「じゃあ、そろそろいいかな」
 ベッドに霰を寝かせたまま、七也は個室に備え付けられた冷蔵庫に向かう。そこにはフードメッシー用の食材がたくさん詰まっているのだ。
 その中から七也がとりだしたのは金属製のボウル。そこには箸がささっており、それを動かすとぬちゃぬちゃという粘着音がするのだった。
「なにそれ……、まさか……」
「そうだよ、納豆。霰ちゃんが来る前に、作っておいたんだ。節分だしね。十パックくらい使ったかな」
「使い過ぎよ! っていうか、節分って、普通は落花生でしょ!」
「いや、炒った大豆だと思うけど……。まあ、ほら、納豆も同じ大豆だし、問題ないんじゃないかな」
「問題あるにきまってるでしょ!」
 跳ね起きた霰は絶叫するが、相手は大事なお客様。
 霰は結局それに付き合うことになってしまうのだった。
      
 つづく


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