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一人でできることは一人でやれ。みんなでやることはみんなにやらせろ。
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00:28:51
 新シリーズです。
 今回はいいところまで行って失敗する悪の幹部みたいなものを書こうかなと思います。
 ○ケット団みたいな? そんなキャラクターを目指すだけ。

 エロいんですので隠します
     
*登場人物
 ノンノ
 主人公。世界征服を狙う悪の組織、ウェバーンの新米幹部。
 ボブカットの髪型。頭には一本のアホ毛。チューブトップを着ているが、体型は悲しいくらいに幼児体型。手にはロンググローブ、そしてロングブーツ。どちらも革製。
 手持ち武器は「マジカルフォーク」
   
 テルン
 ウェバーンのたくらみを阻止するために送り込まれた正義の魔法使い。
 ショートカットに小さなおさげ。ワンピースタイプのコスチュームはラバー製でピッチリと彼女の体にフィットしている。そうでありながら腰のフリルやパステルカラーのアームカバーのおかげでかわいらしさも併せ持っている。
 手持ち武器は「マジカルステッキ」
      
 では、続きからどうぞ……。

 Project:1 マジカルホイホイ
       
 駅前に一人の少女が注目を集めていた。
 少女の格好は周りからしてみればかなり浮いていたのである。
 きれいに整えられたボブカットの髪型。その頭頂部には一本の、いわゆるアホ毛が生えている。ぱっちり開いた黒目がちの瞳が印象的な顔立ちは童顔気味で、背丈も小学生と同じくらいだろう。
 そんな幼い容姿の割には、着ている服は黒のチューブトップにローレグのパンツ、そして黒いロンググローブにロングブーツという過激な格好。なにかのコスプレだろうか? そう思い振り返る人が多少、しかしほとんどの人は見なかったことにして素通りだ。
 腕を組む少女の顔は、決意に燃えている。彼女の名前はノンノ。何を隠そう、彼女はこの世界を支配しようと企む組織、ウェバーンの幹部なのだ。その彼女には任せられた任務がある。それは、ウェバーンにとって邪魔な存在を排除することなのだ。
(まだかしら。おそいわね……。今日こそ決着をつけてやるんだから……)
 駅前の歩道のアスファルトをカツカツと鳴らす。しかしノンノはできるだけ平常心を保つのだ。彼女の頭の中にはかの有名な巌流島決戦が浮かび上がっていた。相手はわざと遅刻することでこちらの集中力が途切れることを狙っているに違いない。
「待たせたわね、ウェバーンのノンノ!」
 駅前の大通りの向こう、そこからノンノの宿敵の声がした。
 車がこなくなったのを確認してからこちらに向かってくる。走ってくる。
 ノンノと同じくらいの年齢と思われる少女は、ショートカットの髪を無理やりお下げにしている。顔つきは明るく活発そうに見えて、ほっぺたのピンク色が愛らしい。
 片手に星とハートのついた杖、着ているのはラバー製のぴっちりしたワンピーススーツ。全体的にパステルカラーのポップな色調で、腰回りやアームカバーのフリルや腰の大きなリボンがかわいらしさを強調している。どうみても「魔法少女」だ。
 そう、彼女がウェバーンにとって邪魔な存在、魔法少女、テルンである。ノンノの作戦はすべてこのテルンによって阻害されてきたのだ。同じくらいの背格好の少女に負けるというのは、ノンノのプライドを刺激した。まさしくテルンは、ノンノのライバルといっても過言ではない。宿敵と書いてライバルと読むような勢いである。
 それにしても、見事なくらいに平坦なノンノに対して、テルンのぴっちりワンピーススーツにははっきりとした盛り上がりが見える。ささやかではあるが成長の証であると言えよう。この辺りにもノンノの対抗意識を燃やす原因があるのだがそれは別の話。
「遅かったじゃないの。テルン。逃げ出したかと思ったわ」
「ウェバーンのたくらみを放っておけるわけないでしょ! 駅前で堂々と、今度はいったい何をするつもり?」
 テルンは杖をかまえて臨戦態勢。それを見たノンノはにやりと笑う。
「あたり前じゃない……」
 ノンノの身体が淡く輝いた。魔法を発動しようとしている。
「……ウェバーンの征服のために、ここで暴れるのよっ!」
 ノンノの出現させたフォークの先から、魔法弾が飛び出した。それは一直線にテルンに向かっていく。しかしテルンは簡単にそれをかわしたのだ。そして、
「今度はこっちの番よ!」
 杖をかまえた。
 テルンもノンノと同じ魔法弾を放つ簡単な魔法を使うつもりだったのだ。
 しかしそれが、ノンノの作戦だったのである。
「マジカルバレット! 発射…………って、ふえぇぇっ!」
 詠唱終了、しかし魔法は発動せず、それどころかテルンの魔法のステッキがどろどろに溶けだしたのだ。思わずステッキを手放すテルン。落ちたステッキはテルンの足元に原色の水たまりを作った。
 さらに、テルンの身体にも変化が起こる。
「な、なにこれ、身体が、勝手に……っ!」
 テルンの意思に反して、足が動きだす。先ほどできた水たまりをブーツでかきまぜる動き。そうしているうちにテルンはそれがただの水たまりでないことに気がつく。ぴちゃぴちゃという水音は、しだいにねちゃねちゃという粘着音にかわっていったのだ。
「何をしたの、ノンノ! くぅっ!」
 その粘着音に、テルンは精神的に参っているようだった。
 ノンノはその悔しがるテルンの顔がよく見える位置に移動する。
「うふふ。これはウェバーンがあなたのために開発したマジカルホイホイよ。この中で魔法を使うと、ステッキがねばねばになって、身体が勝手にねばねばになるように動いちゃうのよ。それに、あなたの使う魔法はすべてねばねばになる魔法に強制変換されるわ。魔法の効果が切れるまで、あなたはずっとねばねばし続けるのよ。言っておくけど、これは我慢したって無駄よ? 結界魔法の効き目は強力なの。下手に我慢すると精神が壊れちゃうわよ?」
 ノンノは勝ち誇った表情でテルンがねばねばになるさまを眺めていた。
 テルンの意思とは関係なく足踏みが始まって、ねばねばと糸を引いている。ステッキを握っていた手はもう片方の手とくっついて手を洗うかのように擦り合わせることでネバネバの糸を量産していた。その粘着の行く先はまだねばねばになっていない身体の部分だ。
「いやぁっ! ね、練れば練るほど、ねばねばになっちゃうのに、身体が止まらないぃっ! 両手擦って出来たねばねばを、身体に擦りつけちゃったら、もっとネバネバになっちゃうぅっ!」
 テルンの身体はすでに粘着まみれになってしまっていた。
 お腹と腰と手脚は、強固な粘着の糸でつながってしまっている。
(困ってる、苦しんでるわ。これがわたしの積年の恨みよ! ああ、ついに、ついにテルンを倒す時が来たのね!)
 ノンノの前で繰り広げられる魔法少女の粘着ショー。ノンノはこみ上げてくる笑いを抑えられない。
 粘着糸が効いてきたのか、徐々にテルンの動きが鈍くなってきている。粘着と戯れるのにかなりの体力を使ったのか、息も上がっているようだった。
「はぁ……。はぁ……。まだ、止まらない……ぃ」
「うふふ、大分疲れてきたみたいね」
「だ、誰のせいだと思ってるのよ……」
「そうね。あたしも鬼じゃないわ。長年連れ添ったライバルとお別れなのはさびしいけれど、もう、終わりにしましょう……?」
 ノンノはマジカルフォークを振り上げた。
      
 つづく


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