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一人でできることは一人でやれ。みんなでやることはみんなにやらせろ。
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21:39:55
*エロいんですんで隠します……
    
*登場人物
 ノンノ
 主人公。世界征服を狙う悪の組織、ウェバーンの新米幹部。
   
 テルン
 ウェバーンのたくらみを阻止するために送り込まれた正義の魔法使い。
      
*過去エピソード
 Project1:マジカルホイホイ
 Project2:粘着落とし穴
   
 では、続きからどうぞ……。

 Project3:惚電磁砲(ほれ~るガン)
     
 珍しくノンノは早く起きていた。クマのプリントされたパジャマの上にエプロンをかけて、卵焼きを作っている。いくら悪の幹部とはいえ、ノンノも普段からあんなきわどい格好をしているわけではない。今日ノンノが早起きなのは、姉のニーナが家に帰ってきているからだ。
 いつもは自分の分だけ朝ご飯を作ればいいのだが、今日は姉の分まで作らされる羽目になっている。ニーナは学校や家の手伝いなんかそっちのけで、ウェバーンで働いていたため、その手のスキルは皆無なのだ。その代わりと言ってはなんだが、幹部としてはかなり優秀である。
「んもう、前の戦いで腰とかいろんな所が痛いっていうのに、なんでこんなときに帰ってくるのよ。しかも早起きさせてご飯作らせて、これが妹に対する姉の態度?」
 小言を言いながらも、ノンノは手際よく卵焼きを仕上げる。たっぷり砂糖の入った甘い卵焼きは、焦げ目が一切ついておらず、きれいな黄色だった。
 戦闘よりも家事ばかり得意になっていく自分に、なんともいえないむなしさを感じた。
(はぁ。なんでいっつも巻き込まれるのかしら)
 自分の不注意が原因だが、それは突っ込まない。それよりも、
(巻き込まれるのはいいわ。それよりも、なんでいつもあたしがやられる立場になっているの? あたしがわなを仕掛けた側なのに!)
 ノンノにとってそちらの方が納得いかなかった。
 本来ならば、どんな状況になろうとノンノの方がテルンを蹂躙するのだ。それなのに、いつも立場が逆になってしまっているのが気に食わない。
(問答無用でテルンのことをネバネバのメロメロにできないかしら……。魅了の魔法は……、使うのが難しいのよね……)
 そんなことを考えながら、ノンノが朝食の準備をしていると、
「おはよう、ノンノ。ふぁあ、卵焼きだぁ」
 なんとも間抜けな声を出しながら姉のニーナがやってきた。長い髪が湿っているのは、起きてすぐにシャワーでも浴びてきたからだろう。
 年自体はそんなに離れていないのだが、どうしても幼く見えてしまうノンノに対して、ニーナは普段着のスウェットを盛り上げる豊満な胸に、すらりと伸びた手足と、見事なスタイルをもっている。顔つきもシャープで、知的な印象を与える。この場合は、悪の幹部だから「狡猾そう」と表現を改めた方がいいのかもしれない。
「お姉ちゃん、寝すぎ。家に帰ってきてすぐ全裸で寝るのやめてよね。服とか下着とか、廊下に散らかしっぱなしだったしさぁ」
「んぁ? ああ、あれ。ベッドまでノンノが運んでくれたんだ。ありがと」
「どういたしま……じゃなくって! もう、そういうの禁止! ちゃんと自分の部屋で寝てよね」
 強い口調で言うと、ニーナは「ふあ~い」となんとも気のない返事をしたのだった。
「ところでさ、最近どうなのよ? ノンノの戦績は?」
 食卓に向かい合って、ニーナがノンノに話しかけた。ノンノが答えに困ってしまったのは言うまでもない。
「負けては、いないわよ。うん……」
「なるほど。勝ってもいないってわけね」
「うぐ……っ」
 裏の意味まで見過ごされて、ノンノは決まりの悪い顔をした。
「でもいいじゃない。魔法少女、いえ、女の子とイチャイチャできるのって、今くらいのものよ。わたしなんか、最近はむっさい男どもの相手してばっかだもん。わたしの趣味じゃないのよね。かわいい男の子ならウェルカムなんだけどなぁ……」
「そうやってひそかに自慢するの、お姉ちゃんの悪いところだよ」
「あら、いうようになったわね。そんなノンノに、お母さんたちからの新兵器で~す」
 と、ここでいったんニーナが席をはずし、小さな箱と一緒に戻ってきた。
 段ボールの箱をあけると、懐中電灯が入っていた。
「な、なにこれ……」
 デザインは、おそらく両親がしたのだろう。その辺のセンスがないのは両親の悪いところである。
「えっと、その名も『惚電磁砲』と書いて『ほれ~るガン』よ。通常なら使用が難しい魅了の魔法を光線にして打ち出す銃……って、書いてあるわ」
「惚電磁砲……」
 まさか名前まで親父ギャグだとは思わなかった。
「てか、どこも『電磁』じゃないわよね。そもそも『砲』じゃなくて懐中電灯だし」
「そのネーミングについては、お父さんの中でブームだからってさ……」
 また変なのに影響されて……。と、名前をひらめいたときに、どや顔を披露していただろう両親の顔が、ノンノの脳内にリアルに浮かんできた。
「……兵器の名前を適当な漢字にして、それにかっこいいルビ振るの」
「……。そっちなのっ? というか、全然かっこよくないし!」
 腑に落ちないところはたくさんあるが、とにかく、ノンノはその懐中電灯を手に今日の戦いに向かうのだった。
    
 つづく


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