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一人でできることは一人でやれ。みんなでやることはみんなにやらせろ。
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19:22:40
*エロいんですんで隠します……
    
*登場人物
 ノンノ
 主人公。世界征服を狙う悪の組織、ウェバーンの新米幹部。
   
 テルン
 ウェバーンのたくらみを阻止するために送り込まれた正義の魔法使い。
      

*過去エピソード
 Project1:マジカルホイホイ
 Project2:粘着落とし穴
 Project3:惚電磁砲
   
 では、続きからどうぞ……。

Project4:魔力干渉

 ノンノは自室で企画書を書いていた。
 ウェバーンの幹部は、上からの命令に従うこともあるが、こうして自分から企画を立てて動くこともある。この企画書というのは、そのときに必要なものについて申請するためのものだ。
 それにしても、ノンノは上機嫌らしく、頭のアホ毛もゆんゆんと揺れている。企画書の上を走るボールペンは軽快だ。
(それにしても盲点だったわ。悔しいけど、さすがお姉ちゃんね)
 ノンノにヒントを与えたのは、姉のニーナが、
「素顔を知っているなら、変身前を襲えばいいじゃない」
 といったことだった。
 これにはノンノも目からうろこ。たしかに、ノンノは以前にテルンと戦って、テルンの変身前の顔を見ているのである。それならば、ウェバーンの諜報部の力を使って個人情報をいくらでも調べることができる。
 そしてノンノは変身前のテルンに、自分から勝負を挑む作戦を立てるのだった。
       
 今日は休日。テルンは電車に揺られていた。
 テルンは魔法少女であるが、普段はこうして普通の少女としてすごしている。普段着ている魔法少女のコスチュームは、いって見れば魔法を使うための制服のようなもの。魔法を使う必要がない場合は、私服でも問題もないのだ。
 さて、テルンが遠出する理由は、隣町の魔法道具店に行くためである。
 ウェバーンに対抗するための魔法少女たちは、その地域に一つある店で必要な道具をそろえるのだ。今回のテルンの場合、ノンノに魔法改ざんの魔法を使われるようになったので、それをリセットするためにコスチュームを新調しに行くのだ。
(あのコスチューム、結構高いんだよなぁ……)
 それは、例えるならば、学校の制服をもう一着買いに行くようなもの。
 ウェバーンを倒す以外の収入のないテルンには、少々お高い買い物であることは間違いないのだった。
(それにしても、混んでるわね……)
 休日だというのに、テルンの乗っている車両はいやに人がいた。
 普通休日には人が増えるのでは、と思うかもしれないが、テルンの乗っている時間帯は普段は人が少ないのだ。それこそ、一両の中にまばらに人がいる程度なのである。
 それなのに今日は、座席は座られて、立っている人もたくさんいて、本当にぎゅうぎゅうなのだ。
 スーツを着た人物がおおいのも気になるところ。今日は休日。それにはふさわしくない服装の人間がおおすぎるのだ。
 そんなとき、テルンはその車両の中にある魔力を感じた。
(ノンノがいる? どこに?)
 その車両の中にノンノがいるということが分かったのだ。しかし、それはあまりにも微弱なうえ、こうたくさんの人間の中ではテルンも思うようには動けない。なにかを企んでいるのは間違いないだろうが、一体どうしたというのだろう。
 ノンノの魔力が少しずつ近づいてくる。
「久しぶりね、テルン」
 ノンノの声がした。いつの間にか背後にノンノがいたのである。
「ノンノ、今度はいったいなによ」
「まえは引き分けだったけれど、今回こそはわたしが勝つわ。もうこの電車はウェバーンのフィールドよ」
「なんですって……っ!」
 そういわれて、テルンは吊り革から手が離れなくなっていることに気がついた。握った手を開こうとしても、そこに強力な粘着がくっついているのだ。
「あんた、またこんな変な魔法を……」
「変じゃないわよ! こういう魔法だから仕方がないじゃない! ……ふん。まあいいわ。
そんなこと言っていられるのも今のうちなんだから」
 テルンの背中にノンノが密着して、手がテルンの臀部を撫でまわす。
「な、なにするのよ……っ」
「動けないテルンを、たっぷり辱めさせてもらうわ。こうしてお尻をなぁ~でなぁ~で。初めてじゃないでしょ? こういうことされるの」
 ノンノの手は優しく円を描くようにテルンの小尻を這っている。
 確かに痴漢にあったのはこれが初めてではない。しかしその時とはまた違った感触なのだ。背筋にぞくぞくした感覚が走るのは、相手が同性だからかもしれない。テルンはそう思うことにする。しかし、このまま終わるわけにはいかない。
「いい加減にしなさいよ。変身!」
 色気も魔法少女らしさもない「変身!」という掛け声。テルンの身体がまばゆい光に包まれて、テルンは魔法少女のコスチュームをまとっていた。変身した瞬間に、電車の中にたくさんいたはずの人影はなくなってしまう。それは、ウェバーンの開発した「トーン・プロダクター」という機械がうみだした幻だったのである。
「痴漢は犯罪よ! 性別なんて関係ないんだから!」
 テルンは仁王立ちになってマジカルステッキをノンノに向ける。しかしノンノはひるんでいないようだった。
「威勢がいいわね。でも、言ったでしょ? もうすでに、ここはわたしのフィールドなのよ?」
「なにをいって……って、なにこれぇっ!」
 コスチュームの着心地がおかしいと思ったら、その材質がねばねばのトリモチになっていたのだ。
「やだぁっ! ネバネバするぅっ!」
 胴体と両手足がトリモチに包まれて、動きたくても動けないような状況になっていた。ネバネバの靴のせいで足は電車の床にべったりくっついて、引き上げようとしても太くて白い糸を引くばかり。ロンググローブからはマジカルステッキが離れない。狭い車両では長い杖は邪魔でしかない。
「変身と同時にあなたのコスチュームがネバネバになる魔法を使ったのよ。言ったはずよね? わたしの魔力にぶつかると、あなたのコスチュームはネバネバになるって」
「くぅ……っ。しまった。でも、負けないんだから……」
 しかし、テルンもピンチだった。魔法が使えないうえに、自由に動けない。とりあえず、わざとステッキに魔法を使ってネバネバに変えて様子を見る。どこかに隙があるはずである。何度も戦ってきた相手だから、ノンノの詰めの甘さをテルンは知っている。
「動けない癖になにを言っているの? 魔法も使えないあなたに、もう勝ち目はないわ。さあ、覚悟しな……きゃぁっ!」
 それはさておき、ひとつだけ、テルンもノンノも忘れていたことがあった。
 それは、ここが電車の中だということだった。
      
 つづく


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プロフィール

誘宵

Author:誘宵
ものかきやってます。
ふたなりとかメッシーとか淫語が得意です。
美少女ゲームやソーシャルゲームのシナリオ、音声作品のシナリオ、小説など手広くいろいろ書いてます。
スケジュールはこまめに更新していきますが、なにかお仕事の相談あればお気軽にどうぞ。

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