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一人でできることは一人でやれ。みんなでやることはみんなにやらせろ。
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00:38:05
 エロいんですんで隠します。
             
*今回の登場人物
 大沼 純香(おおぬま じゅんか)
 須藤 将太(すどう しょうた)
*今回の舞台
 和夢
              
*このお話を最初から読む↓
 プロローグ
*これまでの記事
 わむ☆くらぶ! インデックス
     

 春雨と春一番が一緒にやってきて、ふきつける雨風に追いやられるようにひと組の男女が和夢の中へとはいって行った。
「ここが近くにあってよかったわ」
 びしょびしょになったスーツを着て、和夢まで全力疾走してきたのか息が荒い。「部屋、あいてます?」と、カウンターのめぐみにむかってカードを見せているのは大沼純香。それに対して、めぐみは笑顔で応対していた。
「せ、先輩。ここっていったい……?」
 戸惑っているのは連れてこられた青年だった。純香と同じく、雨にあたってスーツはびっしょりと濡れている。須藤将太。純香と同じ会社に勤め、その後輩にあたる。
「ああ、わたしのなじみの店で、ちょっとしたホテルもやってるの。大丈夫、お金はわたしが払うから、気にしないで」
「いや、そういう問題じゃなく……」
「はやく、濡れたままじゃ風邪ひいちゃうから。そこの更衣室で好きな服に着替えるのよ」
 将太の言葉を遮り、純香は強引に将太を店の奥へと引き込んでいった。
(とんでもないところにきてしまった……)
 濡れた服は洗濯してもらえるらしい。純香がそうするようなので、自分のも選択してもらうことにする。そして、適当な服に着替える。更衣室を出たところで純香が待っていた。
「遅い! 服なんて適当でいいのに」
「えっ、いやだって……」
 遅れてしまったのは、着たい服がどこにあるのかわからなかったということもある。対して、純香はワイシャツにハーフパンツという、なんともラフな格好であった。細く長い脚の純香だから、パンツスタイルが映える。ハーフパンツということで、膝からふくらはぎの滑らかな曲線が見て取れる。
 純香は、ここはなじみの店といっていた。彼女はこの衣装をすぐに見つけて、さっさと着替えたのだろう。
「まあいいわ。とりあえず、今晩はここで雨宿りね」
「今晩……って、泊まるつもりなんですかっ?」
「そりゃあ。洗ったスーツが、またすぐに着られるようになるわけないでしょ」
 純香はさも当然というふうだった。
「まあ、いいじゃない。外もこんなだしさ。それに、『わたしとホテルに泊まる』からって、襲ってやろうなんて考えてないでしょ?」
「と、とと、当然です!」
 なぜか姿勢を正して、将太は大声で返事をしてしまった。
 そうしてやってきた二人部屋は、これみよがしにダブルベッドがおかれており、ムーディーな間接照明や棚に置かれている大人のおもちゃなど、いかにもという雰囲気を漂わせている。
 部屋に入るや否や、純香は浴室へと向かっていた。ベッドルームに一人残され、
(こんな部屋に、先輩と二人きりかよ……)
 将太は悶々と「あわよくば」の事態を想像せずにはいられない。
 しかし、ふたりはあくまでも「先輩と後輩」という関係。そのようなことは起こるはずもないと、将太は妄想を振り払う。
 そんなとき、
「ちょっと将太く~ん。こっちきて~っ!」
 浴室の方から純香の声がする。あまり聞いたことのない純香のはしゃいだような声に違和感を覚えつつも、将太は浴室へと向かう。
 浴室では、純香が浴槽の中身をすくい上げていた。
 中身……というのはつまり、その浴槽に入っていたのはお湯ではなかったのだ。純香がすくい上げると、指の間からドロリとこぼれてまた湯船へと落ちていく。その浴槽に湛えられていたのは、粘度の高いローションだったのである。
「うん、いいローション加減」
「せ、先輩! なんですかそれ……」
「なにって、ローションよ。このホテル、和夢自慢のね。ねえ将太くん、一緒に入りましょうよ」
 純香は笑顔で誘ってくるが、しかし、将太にしてみれば実に「美味しすぎる」状況。なにか裏があるのではないかと勘ぐってしまう。
「け、結構です。先輩だけで楽しんでください。俺は、一日くらい風呂に入らなくても平気ですから」
 くるりと背中を向ける。
 据え膳を食わないことを選択したわけだが、いまの二人の関係を崩さないためにも、これが最良の選択だと思った。
 その背中に重みを感じた。
「先輩……」
「い、いいじゃない。こういう場所なんだしさ……。それとも、やっぱりわたしじゃ魅力ない……?」
「そ、そういうこといってるんじゃ……っ!」
 弁明しようとして振り返る。その視界に入った純香の姿に将太は目を丸くする。
 純香の着ていたワイシャツはローションに濡れ、濃い紫の下着が透けていた。そのうえ、純香の身につけていた下着はただのブラではなかった。カップにはスリットが入っており、そこから小さな突起が顔をのぞかせている。
「キミとじゃないと、こんな所にこないし。そもそも、和夢の、なんというか、雰囲気に後押しされないと、わたしも勇気が出なくて……。将太くんに、本当のわたしと、本当に気持ちを知ってほしかったから……」
 そこにあったのは、頼れる先輩としての純香の表情ではなく、ひとりの恋する少女のそれであった。純香にここまで言わせて、将太は自分が情けなくなった。そして、彼女との関係を壊したくないという迷いからも解放された。
「将太くん……」
 目の前で、純香はゆっくりと瞳を閉じる。将太は迷わず、己の唇を重ねていた。
     
 つづき


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