FC2ブログ
一人でできることは一人でやれ。みんなでやることはみんなにやらせろ。
2017/09«│ 2017/10| 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 »2017/11
文字サイズ文字サイズ:大文字サイズ:中文字サイズ:小
--:--:--
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

Category:スポンサー広告│ コメント:--│ トラックバック :--
22:15:36
 久しぶりの更新。

キャラクター紹介はこちらから
            
*このお話を初めから読む↓
 Log.1 帰還(めざめ)
 Log.2 組織(だすと)
 Log.3 進化・前編(かつぼう)
 Log.4 進化・後編(たいぼう)
  
 続きからどうぞ。

 霧の中、総也とミケモンは奔走していた。迷い込んでいたのはボアモン。すぐに遭遇することはできたものの、ボアモンは総也たちの方へ突撃してきたと思ったら、そのまま走り去ってしまった。
 いま、二人はそんなボアモンを追跡しているところである。
「ああもう、なんてスピードなのよ」
「とにかくまっすぐ進んでいるみたいだ。文字通り猪突猛進って感じだな」
「暢気なこといってる場合じゃないわよ。早く追いつかないと、霧から抜け出されちゃう!」
 電脳世界と現実世界の狭間、クロスフォッグというこの空間も、無限に広がっているというわけではない。まっすぐ進んでいけば、いつかは霧を抜けて現実世界に到達してしまう。
「わかってるよ。とにかくボアモンに追いついて、後ろから攻撃を仕掛けよう」
 総也はポケットからプラグインをとりだした。
「頼んだよミケモン。高速プラグインH!」
「ふんぬぅぅぅぅぎぎぎぎぃぃぃっ!」
 プラグインの効果を受け加速していくミケモン。ボアモンとの距離をどんどん詰めていく。そして背後からとびかかり、ボアモンを殴りつけた。
 攻撃を受け、ボアモンが急停止する。火の粉混じりの鼻息を出しながら、総也たちの方に向き直った。
「やっとやる気になったようね。さあ、大人しく元いたところに帰りなさい。今のあたしは、あんたみたいな猪に負ける気してないんだから!」
 そう言われ、引き下がるような相手ではないだろう。低く唸るボアモンは、何度もアスファルトを蹴っている。
「くるぞ、ミケモン!」
 言うやいなや、ボアモンはミケモンに向かって突進してきた。
「さあ、かかってきなさぁ……っ!」
 拳を構えて、正面からぶつかっていくつもりだったらしい。そんなミケモンはボアモンにはねられた。そのままボアモンは総也の方へと向かってくる。すんでのところで回避した総也だったが、ボアモンは再び急停止して総也の方を向く。
「ミケモン、大丈夫か」
 はねられたミケモンを回収した総也だったが、そのミケモンはといえばすっかりのびてしまっていた。ミケモンを小脇に抱えながら総也はボアモンの止めの突進をかわした。
 しかし二度目の突進でボアモンは停止しなかった。そのままUターンをして再び総也に向かってくる。
「まずい……」
 と、そのとき、総也はボアモンの向こうに影を見た。霧の中でぼんやりと見えるそのシルエットが赤く輝く。そしてそこから火炎弾が飛び出してきた。火炎弾はボアモンに命中する。総也の目の前でボアモンはデジタマへと帰された。
「光希さんじゃない? 誰だ」
 総也は霧に向かって呼びかける。
 しかし霧が晴れたところには誰もいなかった。
   
 見知らぬ人物の助太刀を訝しがりつつ、総也は六番隊の司令室へと戻ってきた。そこにはすでに光希も帰ってきていた。
「総也くん、おつかれさまです~」
「おつかれさまです」
「早く済ませて応援に行きたかったのですが、こっちも手間取ってしまって……」
 総也がボアモンの相手をしている間に、光希も別の場所でカンガルモンの相手をしていた。
「最近そういうの多いですね。うちはただでさえ実働部隊が少ないのに」
 光希がぼやく。
 ここ数日、クロスフォッグが同時多発的に発生することが多くなってきた。総也が入ってくる前は、それほど頻繁には発生していなかったらしい。
 もともと六番隊には天菜と光希しかいない。そのうえ、天菜とサーチモンは、クロスフォッグの発生場所と出現したデジモン、その特徴までアナライズすることができるので、基本的に司令室から離れることができないのだった。
 そういうわけで、いままで六番隊でデジモンの対処に当たっていたのは光希だけだった。
「いままで一人だったんですか」
「はい。でも、ガルゴモンとトゥルイエモンは、未熟なわたしにはもったいないくらいいい仕事をしてくれて。おかげでわたしもがんばることができました」
 光希はあっけらかんとしていた。
 見た目の割に肝が据わっているのは、年齢が上というのもあるが、いままでいくつもの死線を乗り越えてきたからなのかもしれない。
「たしかに、最近のデジモンの出現は異常だね」
 そんな司令室に天菜が戻ってきた。
「さすがに人手も足りなくなってきたから、ほかの部隊から応援を頼んだんだ」
「ということは、新しいメンバーですか」
 光希は瞳を輝かせた。
「そういうこと。入ってきて」
 天菜に呼ばれて入ってきたのは、総也と同じくらいの背丈の少年だった。ベリーショートの髪型。瞳は生気にあふれ、快活そうな顔立ちをしている。デフォルメされた火の玉がプリントされたTシャツにハーフパンツと身なりからしてアクティブな印象を受ける。
「零番隊から配属されました。竜胆紅蓮です」
「零番隊? そんなところあるんですか?」
 光希は首を傾げる。
 光希が知らないのも無理はない。そもそも、零番隊は現実世界に存在しているのではなく、デジタルワールドにおかれている部隊なのだ。
 その目的は現実世界におかれている部隊とは反対に、デジタルワールドに迷い込んだものをそれらがもといた世界に送り返すことを主としている。
「なるほど~。ところで、紅蓮くんのパートナーデジモンってなんなんですか?」
「オレのですか? こいつらです。サカ! マツ!」
 紅蓮の持つ二つのデジヴァイスから現れたのは二体のアグモンだった。
「へぇ~、アグモンですか~」
 近づいて、興奮しながら二匹のアグモンをみる光希。それも含めて眺めていた総也は、
「このアグモン、微妙に見た目が違う……」
 ということに気づいたのだった。
「おまえ、いいところに気づいたな。サカとマツは同じアグモンだが生まれが違う。そのせいか、サカの方が親指を入れて爪が四本で、マツの方が爪が三本なんだ」
「あ、本当だ。爪の数が違います」
 頭上で交わされていた会話を聞いていたのか、光希はアグモンの手を取って見比べていた。
「ところで、そっちの自己紹介は?」
「はっ、そうでしたね」
 光希は立ち上がり、姿勢を正す。
「あらためまして、六番隊の光希です。パートナーはロップモンとテリアモンです」
「俺は総也。こっちはパートナーのミケモン」
 総也側が一通り自己紹介をすませたところで、紅蓮は何かを悟った様子だった。
「はぁ~、なるほど。オレが六番隊に呼ばれた理由がわかった気がするぜ。今の六番隊にはパワーが足りないからな」
「はぁ?」
 その発言にかみついたのはミケモンだった。
「おいミケモン……」
 喧嘩腰になるミケモンを総也は抱きかかえ制する。
「そういうわけじゃないさ。光希くんも総也くんも、そのパートナーデジモンも、よくやってくれている。純粋に忙しくなってね、猫の手、いや、竜の手も借りたかったのさ」
 ミケモンと紅蓮の間を、割ってはいるように天菜は通り過ぎて、いつものモニターの前のいすに座った。
「さて、顔合わせもすんだところで、今日は解散としようか。これからは三人で、デジモンに対応してもらうよ」
   
 つづき


コメント
コメントの投稿










トラックバック
トラックバックURL
→http://unrealgraffiti.blog20.fc2.com/tb.php/739-5898074c
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
FC2カウンター
ようこそ
人目の旅人様
プロフィール

誘宵

Author:誘宵
ものかきやってます。
こっちのブログはもう更新しないので、
新しいブログの方をよろしくお願いします。

カテゴリ
最新記事
月別アーカイブ
全記事表示リンク

全ての記事を表示する

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。