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一人でできることは一人でやれ。みんなでやることはみんなにやらせろ。
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22:21:26
 久しぶりの更新。

キャラクター紹介はこちらから
            
*このお話を初めから読む↓
 Log.1 帰還(めざめ)
 Log.2 組織(だすと)
 Log.3 進化・前編(かつぼう)
 Log.4 進化・後編(たいぼう)
 Log.5 双竜(ぞうえん)
  
 続きからどうぞ。

 クロスフォッグが発生していたのは学校からそれほど遠くないところにある小さな運動公園だった。
「遅かったな。あれが今回のターゲットだ」
 出現していたのはヴァーミリモン。完全体だった。
「げ、完全体なの」
 ミケモンは思わず声を出してしまう。
「総也、おまえのパートナーがそう言ってるが、問題でもあるのか?」
「あー……っと、あるとしたら、ミケモンは完全体に進化できないってことくらいかな」
「ちょ、余計なこと言わないでよ、総也!」
 ミケモンはガシガシと総也の後頭部をける。気に入らない相手である紅蓮に、できるだけ弱みは見せたくないらしい。
「でも、三体一なら、大丈夫……」
 そんな総也の言葉を遮って、紅蓮が一歩前にでた。
「いいや、こいつなら、俺一人で十分だ。出てこい、サカ、マツ!」
 紅蓮の二つのデジヴァイスから二匹のアグモンが出てくる。
「待ちくたびれたぜ、紅蓮」
「さぁて、今日はどっちでいく?」
「そうだな……。ライズでいこう。サカ、マツ、進化だ!」
 紅蓮のデジヴァイスが輝く。二匹のアグモンは白い繭に包まれた。
「アグモン進化……グレイモン!」
「アグモン進化……ジオグレイモン!」
 二匹のアグモンはそれぞれ別の「グレイモン」に進化した。サカの方がグレイモンに、そしてマツの方はジオグレイモンに進化している。
「総也、あのデジモン……!」
「間違いない。前に見かけたことがある」
 そのシルエットは、まさに以前ボアモンと対峙したときに見たものだった。
 二匹のグレイモンの咆哮にヴァーミリモンも気がついたようだった。グレイモンの懐めがけて突進してくる。それをグレイモンは受け止めた。地面を抉りながらじりじりと押されている。そんなヴァーミリモンを横からジオグレイモンが突き飛ばす。横転したヴァーミリモンはそのまま転がっていく。
「二対一……でもいいが、はやく方を付けないと午後の授業が始まるからな。完全体の力でねじ伏せるぞ、ジオグレイモン、おまえが『上』だ!」
 紅蓮はデジヴァイスの端子を接続する。二つのデジヴァイスが一つになり、ジオグレイモンとグレイモンは一つの繭に包まれた。
「ジオグレイモン!」
「グレイモン!」
「「ジョグレス進化……ッ! ライズグレイモン!」」
 目の前でジョグレス進化を見たのは、総也は二度目だった。二匹のデジモンが、目の前でより大きな力を得ている。
「ライズグレイモン……完全体……」
 その光景をミケモンも眺めてた。ただ眺めることしかできなかった。自分一人では決して到達できない「完全体」の領域。そこにいとも簡単に踏み込むことができるジョグレスという手段。
(わたし一人じゃ、まだ力が足りないっていうの……?)
 総也の頭の上で、ミケモンは拳を握りしめていた。
「さ、一気に仕留めるぞ、ライズグレイモン!」
 よろりと起き上ったヴァーミリモンは鼻息荒くライズグレイモンに突進してきた。今度は受け止めるということもしない。ライズグレイモンはそのヴァーミリモンに向かっていく。
「ソリッドストライクッ!」
 ライズグレイモンは左腕のリボルバーでヴァーミリモンを横からなぎ払った。その攻撃にヴァーミリモンは吹き飛ばされる。
「同じ完全体なのに、ここまで差があるなんて……」
 そういえば、以前トノサマゲコモンと戦った時も、それと光希のアンティラモンとでは大きな差があった。
「そりゃそうさ。ライズグレイモンにはテイマーである俺がついている。迷い込んでいるデジモンにはそれがない。俺がいなければサカもマツも迷いデジモンと同じさ。テイマーである俺が導くんだ。あいつらを、勝利へな」
 紅蓮はポケットからプラグインを取り出した。
「一気に仕留めな、ライズグレイモン、攻撃プラグインA!」
 ふらついているヴァーミリモンに、ライズグレイモンは上空から狙いを定める。左腕の巨大なリボルバーを右腕で支えている。そして、銃口が赤白く輝いた。
「トライデントリボルバー!」
 左腕から放たれる三発の弾丸がヴァーミリモンを撃ち抜いた。断末魔の咆哮をあげて、ヴァーミリモンはデジタマへと還っていく。
「よし……っと。任務完了だな。どうだ? 俺のライズグレイモンはすげぇパワーだろ?」
「ああ。そうだな……」
 一方的な戦いだった。むしろ、ここまでする必要はなかったのではないかと思うくらいだ。
「ミケモン、すごいだろ?」
「どうだ? 俺たちのパワー」
 ミケモンも二匹の得意げなアグモンに挟まれていた。
「総也も、もう一体のデジモンを支給してもらったらどうだ? 完全体に進化できないデジモンを連れていても、なかなか捗らないぜ? デジモンはパワーだからな」
 たしかに、完全体になるというのは魅力的であった。ここまで、ミケモンは、ガジモンのときから、完全体には勝てていない。力が足りていないのだ。
「その必要はないもん!」
 やはりジョグレスか……。そんな言葉が脳裏にちらついていた総也だったが、ミケモンが隣で大声をあげていた。
「ジョグレスなんて、二人じゃないと発揮できない力なんていらない。あたしは、あたしだけで完全体になる。総也を守るのは、あたしなんだから!」
 ミケモンが啖呵を切っていた。
「紅蓮、こいつ本気みたい」
 その気迫に満ちた表情に、サカが言葉を漏らす。
「そうみたいだな……。総也、俺、ミケモンのことを甘く見ていたみたいだ」
「え?」
 突然頭を下げる紅蓮に、総也は拍子の抜けた声を出してしまう。
「だが、デジモンを導くのがテイマーの役目だ。そのデジモンに振り回されるなよ?」
 総也の耳元で、紅蓮はそういったのだった。
     
 つづく


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誘宵

Author:誘宵
ものかきやってます。
ふたなりとかメッシーとか淫語が得意です。
美少女ゲームやソーシャルゲームのシナリオ、音声作品のシナリオ、小説など手広くいろいろ書いてます。
スケジュールはこまめに更新していきますが、なにかお仕事の相談あればお気軽にどうぞ。

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