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一人でできることは一人でやれ。みんなでやることはみんなにやらせろ。
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18:21:13
 エロいんですんで隠します。
             
*今回の登場人物
 桃岸 静留(ももきし しずる)
 グロワ星人 トモシ 登場
*今回の舞台
 トモシの宇宙船?
              
*このお話を最初から読む↓
 プロローグ
*これまでの記事
 わむ☆くらぶ! インデックス
     

 和夢での仕事を終え、桃岸静留は帰路についていた。
 白み始めた空の下。生ぬるい風に髪をなびかせながら、静留はふいに空を見上げる。
「七夕かぁ……」
 そういえば、昨日は七夕だった。あいにくの雨模様だったが。そのせいか、昨日はいつもより客が少なかったような気がする。
「わたしのお願いはいつ叶うんだろう……」
 ふと少女らしいことをつぶやいてしまって静留は頭をふった。
「だめだめっ。自分の夢くらい、ちゃんと自分で叶えないと。人任せになんかできないんだから」
 仕事終わりの、ぐったりした心と体に喝を入れ、静留は再び歩きはじめた。
 そのときである。
 突然、朝焼けの空が輝きだした。まるで真夏の太陽のような輝きである。
「な、なにっ? まぶし……ぃっ!」
 その光に目がくらみ、そして静留は意識を手放してしまった……。
     
 ヴーっという低い音が耳元から聞こえる。静留は小さく唸りながら瞳を開けた。
「な、なにここ……」
 静留は唖然とした。そこは彼女の知らない場所だったのである。
 まぶしすぎる照明によって照らされている、真っ白いその部屋には、たくさんのランプのついた機械がぐるりと置かれている。そして、自分はその中央のベッドに寝かされているということがわかった。重低音はその機械から出ていたらしい。
「というか、わたし裸!」
 周りを見て、ようやく自分の状態に気づく。着ていたはずの服はなくなり、どうやら全裸でベッドに寝かされていたらしい。
「目が覚めたか」
 と、部屋のドアが開いた。中から出てきたのは、顔全体を覆う仮面をつけた人物だった。着ているものは白衣に似ている。その下に、グレーのボディースーツを身につけているようだった。声は高く、女声のようだが、なんとなく静留はその人物が「人間」ではない予感がした。
「あなた……宇宙人?」
 ベッドから降りて、静留は指摘する。するとその人物は、
「なっ、なにをいきなりっ。そんなわけがないだろうっ!」
 ものすごく、動揺しているようだった。仮面で顔を隠していても、その向こうがどうなっているのかは容易に想像できるほどのあわてぶりだ。
「わたし、家に帰る途中に、突然目の前がピカッて明るくなって、気づいたらここにいたんです。こんなの、人間業じゃないですよね」
「ばばば、バカをいっちゃいけない。そんな、目の前に宇宙船が現れて、人をさらうなんて、ええ、映画の、見すぎじゃないのか?」
「……。ここ、宇宙船の中なんですね」
「な、おまえ、なんでそれを知ってるぅっ!」
「あ、やっぱりそうなんですか!」
 静留は驚いていた。対して向かいの人物は頭を抱えていた。静留の誘導にまんまとひっかかってしまったのである。
「もう、無理して隠さなくていいですよ。ところで、わざわざわたしを誘拐した理由はなんですか? というか、あなたは何星人?」
 仮面の人物は、観念した様子だった。
「わ、わたしは。グロワ星人。地球の、人間という種に興味があり、ここまでやってきた。サンプルとして、お前を星につれて帰り……」
「いやです」
「早いっ! せめてちゃんとお願いさせてっ!」
 静留の即断。グロワ星人は泣きそうな声だった。
「というか、宇宙人にさらわれたのに、なんで驚きもしないのよぉっ!」
 かなり動揺しているのか、グロワ星人の言葉遣い変わっている。
(あ、女の子なんだ)
 その様子に、静留は平凡な感想を抱いたのだった。
「そりゃあ驚きましたが、でも、こんな突飛過ぎる状況に置かれたらパニックを通り過ぎて逆に落ち着いちゃいますよ。さてと、わたしはまだ地球でやらないといけないことがあるのので、地球に帰してください。あ、裸のまま放りだされるのはいやなので、できればマンションの前がいいなぁ」
 静留は、グロワ星人をよそに部屋の中を物色し始める。
「ええい、そんなことするわけないだろ! 動きまわるな! 拘束光線でもくらえぇっ!」
 グロワ星人が声をあげた。静留が振り返ると、すでに部屋の隅からなにやら光線銃のようなものが飛び出して、その銃口からビームが発射された。
 それは静留の手足や胸にあたる。痛みはない。しかし、その感触は静留にとってはとてもなじみのあるものだった。
「うわ。なんですかこのビーム。当たったところが、ベトベトのネバネバ……」
 ビームの当たった部分は粘着物に覆われていた。
「まだだっ、動けなくなるまで、発射! 発射ぁっ!」
 グロワ星人は半ば自棄になっている様子。静留に向かってその光線を浴びせ続ける。
「きゃぁっ! あっ、やぁんっ!」
 身体が粘液で重くなり、静留はたまらず手を床についてしまった。和夢のトリモチと負けず劣らず強力なそれは、静留の動きを鈍らせる。
(うぅ~。糸すごい……。ネバネバ……)
 このような状態にもかかわらず、静留は昂ってしまう。地球のものではない粘液でネバネバになるという、滅多にできない経験なのだ。
「どうだ! これで動けないだろ!」
 得意げなグロワ星人だったが、
「はい……動けません……」
 静留の声色の変化に、違和感を覚えたのだった。
    
 つづく


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