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一人でできることは一人でやれ。みんなでやることはみんなにやらせろ。
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22:09:41
*エロいんですんで隠します……
    
*登場人物
 ノンノ
 主人公。世界征服を狙う悪の組織、ウェバーンの新米幹部。
     
 ちゆら
 蜘蛛の糸を操るフリーの怪人。
      
*過去エピソードはこちらから
   
 では、続きからどうぞ……。

 Project:11 フリーランスの蜘蛛女
   

 世界征服を目指すウェバーンは、その作戦の一部を外部の怪人に委託することがある。もちろんそれは幹部の仕事であり、ノンノはとある山奥へとやってきたのだった。
「はぁ、はぁ。こんな所に住んでいるなんて……」
 もとは里山だったというが、いまとなっては手入れのされていない雑木林である。好き放題に草木は生い茂り、枝葉は大きく広がり空を覆う。じめじめした中を進んでいくと、一軒の小屋が見えてくる。木と土壁でできているボロボロの小屋だ。夜に訪れたら幽霊かなにかが出てきそうである。今回、仕事を依頼する怪人はそこで暮らしている。ノンノはその小屋の入口までやってくると戸を叩いた。
「すみませーん。誰かいませんかー。ウェバーンの使いですー」
 すると、小屋の中から返事が返ってくる。
「どうぞ。はいって」
 小さな声だったが、確かにノンノにはそう聞こえた。ノンノは立てつけの悪い戸をなんとか開けて、中に入った。
 土間と、茣蓙の敷かれた板張りの部屋しかないその小屋の奥に、少女が一人座っている。長い黒髪にきっちりと切りそろえられた前髪が特徴の少女は、袖に深紅の円が八つ描かれている着物を着ていた。山吹色の帯をしめて、背筋を伸ばして鎮座する姿はまるで日本人形のようである。
(やっぱり、怪人には見えないわね……)
 フリーランスの怪人への依頼はこれが初めてではない。以前、別の怪人のところを訪れたときも、出迎えてくれたその姿はごく普通の人間だった。人間社会に溶け込むためだろうが、この怪人の場合は、人間との接触なんて考えなくてもいいような場所に住んでいる。
(わたしがくるから、かしら……)
 ノンノがそんなことを考えていると、
「どうしたの? 入って、座って?」
 少女が涼しげな声で誘ってきた。黒目がちの瞳で、まっすぐにノンノのことを見ている。顔を見ても感情はいまいち読み取れないのだが、なんとなく、微笑んでいるような気がした。
 そしてノンノはブーツを脱いで茣蓙の上に乗ると、少女と向かい合うところに座ったのだった。
「それで、話っていうのはなにかしら?」
「ちゆら。あなたを優秀な蜘蛛怪人と見込んで、ウェバーンの作戦へ協力してほしいの」
「なるほどね。で、報酬は?」
「作戦の出来に応じて支払うわ」
「そうじゃなくて、前金よ。ノンノちゃん?」
 ちゆらは目を細める。はっきりと笑顔を浮かべていた。しかし、ノンノは彼女が初対面であるはずの自分の名前を知っていることに驚きを隠せない。
「ど、どうしてあたしの名前をっ?」
 思わず訊ねてしまった。
「ふふ。知り合いの怪人からあなたのことを聞いたの。実際にあってみたくて、わざわざあなたが来るように指名したのよ?」
「なんですって……」
 怪人たちには、前金として身体をさしださなければならない。陵辱することで相手を堕落させる怪人にとって、命がけの作戦はこの怪人としての本分を今後果たせなくなる可能性もはらんでいる。そのまえに、最後の一発というわけなのだ。
「ちょ、ちょっとまって、前金なら、他の方法だって……」
 すっと立ち上がったちゆらに対して、交渉しようとするノンノだった。だが、ちゆらは聞く耳を持たず、ノンノに向けられた手のひらからびゅっというものすごい勢いで真っ白な蜘蛛の糸が放たれる。
「きゃっ!」
 勢い余って、ノンノは床に倒れてしまった。手首と足首、それとお腹に蜘蛛の糸が降りかかり、床にくっついてしまっている。
「ちょっと、いきなりなにするのよっ!」
「いきなりじゃなきゃ、雰囲気が出ないじゃない。うふふ、あなたのその顔が見たかったの」
「わ、わたしは、ウェバーンの幹部として交渉に来ただけで、こんなことをするために来たんじゃないわ!」
「交渉を成立させたいんでしょ? なら、このままわたしと楽しみましょう? ふふふ……」
 ちゆらはその幼い姿から想像できないような妖艶な笑いを浮かべ、床に拘束されたノンノへと向かってくる。
「や……ちょっと……」
 ノンノは起き上がろうとするが、蜘蛛の糸は強力だった。おそらく、ちゆらが普段獲物を拘束するときに使用しているものと同じだろう。相手を陵辱するために使う強靭な糸をノンノは味わわされている。
「優秀な蜘蛛怪人ってことは知っているんでしょ? その蜘蛛糸から簡単に逃れられると思って? ……はぷっ」
 ノンノの隣へ、優雅な所作で座ったちゆらは、そっとノンノの首筋へと顔を近づける。ボブカットの髪型では隠れないノンノの首筋を軽く噛んだ。
「んひぃっ!」
 身構えてはいたが、ノンノの身体はビクンと反応してしまう。
 それだけではない。徐々に指先から痺れてくる。そのくせ心臓は早鐘のように高鳴り、グローブの中や、チューブトップの胸元が汗でじっとりと湿る。
「な、なにをしたのよ……」
「え? 蜘蛛は毒があるのよ? わたしの場合は媚毒。身体が痺れて、でも敏感になっちゃうのよ」
 と、ちゆらは嗜虐的な笑みを浮かべて語り、ふぅっとノンノの耳にと息を吹きかけた。
「ひゃぁああっ」
 ノンノの口から甲高い声が飛び出してしまう。息をかけられた耳朶がジンジンと熱くなる。ちゆらの毒は強烈だった。
「さぁて、もう自由に動けないでしょう。脱ぎ脱ぎ、させるわね」
    
 つづく


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