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一人でできることは一人でやれ。みんなでやることはみんなにやらせろ。
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22:55:39
 一人のセリフで進行する一人称。ピクシブから転載。まとめはこちら
 ひゅいっ! な、なんだおまえさんか。こんな時間に、河城にとりの工房になんの用なんだ? ……ああ、さっきいきなり大声出したのは悪かったよ。いやなぁ、最近、変な奴が工房の周りをうろついているみたいでな。工房の警備を一通り確認して、わたしもなにかあるかもと思って警戒していたんだよ。それで、いきなりおまえさんがやってきてびっくりしたんだ……。まあ、おまえさんはしょっちゅうわたしの工房を覗きに来るが、いつもふらふら~っとやってきて、きまった時間とか、日付とか、そういうのはないだろ? えっ、どうしてそんなに警戒していたかだって? ほら、わたしの工房には、いろいろ流出するとやばいものもあるしな。技術を盗まれて、それを悪用されるのは、発明家としてはいい気分じゃないんだ。
 それにしても、やってくるなりいきなり大声出すんじゃないよぉ。もう夜も遅いんだ。びっくりするだろぅ? ああ、眠れないから、うちの工房にある発明品をいろいろ見に来たのか。変わった奴だな。うん、まあ、おまえさんなら、ここにある河童の技術をいろいろ見せても、盗むなんてことはしないだろうから、かまわないぞ。あ、ちょっと待ってろよ、お茶くらいなら出せるから……って、ひゅいいぃっ! そ、それはだめだ! そこに積んであるカラーボール的なものは、河童特製の防犯装置なんだぁっ!
 はぁ……はぁ……。あ、取り乱してしまって、すまん。んぁ? このカラーボール的なものがどうなっているかって? 仕組みを知りたいのか? そうだなぁ、おまえさんだから、特別に教えてやるとぉ、このカラーボール的なものはなぁ、外部から強い衝撃を与えるとだなぁ、ドロンって溶けて、ネバネバになって、相手のことを動けなくしてしまうんだ。すごいだろ? ほら、作動するとこんなふうになるんだ。こんなふうに、手がな……手が……、ひいぃんっ、くっついちゃったじゃないかぁっ! さっきの、おまえさんの手からこれを奪った衝撃で、この防犯装置が作動しちゃったんだぁっ! 身体にぶつけたくらいの衝撃じゃないと作動しないようになっているはずだったのに。ああ、どうしよう。手が、ネバネバだぁっ。両手が、この河童印の強力トリモチのせいでくっついちゃったよぉっ。んにぃ~んっ、糸引いて、すぐにまた手がくっついちゃう。全然、離れないぃ~っ! ふはっ、な、なにこっちを見て、笑ってるんだよぉっ、助けろよぉっ、こんなことになったのはおまえさんのせい……って、まあ、発明品を好きに見てもかまわないって言ったのは、確かにわたしではあるが……って、な、なんで、両手にたくさんの防犯装置をもっているんだよぅ……。ひゃぅっ、ひゃうぅんっ! わたしに向かって、それを、ぶつけてくるなぁっ! そんなことしたら、あんっ、防犯装置が、全部作動してしまうじゃないか。ひゃぅん! ああもう、全身トリモチまみれになっちゃったじゃんかぁ。身体じゅうネバネバだぁ~。んっ、両足が、床にくっついちゃって、持ち上げたらすっごく糸引くよぉ。動けない~っ。二の腕にも、こんなにべっとりくっついて……。これじゃあ腕を広げることができないじゃんかぁ。な、なんだよぉ。ニヤニヤして見ているなよぉっ。……も、もしかして、わたしがネバネバになっているのを見て、興奮……しているのか? ああもう、こんな河童の工房なんかに通う変な奴だとは思っていたが、こんな、とんだ変態だったなんてぇっ! んぅっ、ネバネバ、糸かすごいぃ~。あっ、ふくらはぎにもこんなについていたのか。右脚と左脚に、トリモチの糸で橋がかかってる。こんなんじゃ、ろくに動けるわけがないよぉ。ああもう、全身トリモチまみれ。こんな状態だとなにもできないじゃないかぁ。このトリモチをはやくなんとかしなくちゃ。ていうか、こんなになったのはおまえさんのせいだろ。帰るんじゃないぞ。責任をもって、わたしがこのトリモチから抜ける手助けをするんだぞ、いいな。
 さしあたって、このトリモチを除去するために……って、なんだよぉ……。え? 服? 服が……、ひゅいぃっ! あわわっ、泡立ってるじゃないかぁっ! もしかして、ふ、服が溶けているのか? このトリモチ、わたしの服の繊維と反応するのか! あああ、どんどん溶けていくぅ。これじゃあ、いろいろ見えちゃうじゃないかぁ。み、見るなよ、絶対見るなよ! うわぁぁん、見るなっていっているのに、じっくり見ているじゃないかぁ。さいわい、ネバネバのおかげで、大事なところは隠れてるけど、ネバネバに包まれる身体のラインとかしっかり出ちゃっているし、すっごく恥ずかしいんだぞ、これぇっ! ああん、そんなこと言っている間に、服が溶けてネバネバが肌に直接くっついて……、変な感じだぁ。ええと、こいつの視線からわたしを守るために、とりあえず、両手で胸を隠して……って、なにをしているんだわたしぃっ! 片手で、胸を片方ずつ隠したら、もう一ヵ所の大事なところが隠せないじゃんかぁ。なんとかしないと……ンッ……手が、くっついて……、胸が引っ張られてしまうぅ~。それに、トリモチ越しに胸に触っていると、なんだかいつもとは変わった感触で、変な感じだぁ……。あふぅ……ンッ……ん……ぅあ……アン……。ふえっ、な、なに言ってるんだよぉ。別に、気持ちいいとか、そんなことは思ってないぞ。かか、顔が赤いって? それは、おまえさんに見られているから、恥ずかしいからでぇ。んまぁ、確かに、このトリモチが肌にくっついている、ねっとりべったりした感じっていうのは、いうほど悪いもんじゃない……って、とにかく、そういうことじゃないんだぁっ! あうぅ、胸や諸々を隠そうと思って身体を縮こまらせると、よけいに腕や足にネバネバがくっつくし、だからってたちっぱなしだと、こいつに全部見られるしぃ……。そもそも、なんでわたしなんかを凝視するんだよぉ。胸もあるわけじゃなし、自分で言うのもあれだが、ルックスだって、いいもんでもないだろう? 背は低いし、寸胴だし……。別に見ていて楽しいもんでもないんじゃないか? ……え? ネバネバで動けなくなっているわたしが見れるからいい……って、なんだよそれぇっ! そうだぁ、こいつ、ネバネバ好きの変態だったぁ。ああもう、どうすれば……。
 あ、そうだ。思い出したぞ。あのな、そこの棚。見えるだろ? そこに、このトリモチをはがすための薬剤が入っているんだよ。ふふ~ん、発明家だからなぁ、きちんとこういう事故が起こったときの策は用意してあるのだ。だからな、ちょっと、おまえさんはそれをとって、中身をわたしにぶっかけてくれないか。……な、なんで残念そうな顔をするんだよ。いいから、ほら、とってくれよぉ。でないと、おまえさんの尻子玉をとるぞ。河童だから、それくらいできるんだからな。……そうそう、それでいいんだ。うん、さ、はやく……。そのはがし液をだなぁ、できるだけ均一に、まんべんなくわたしの身体に振りかけるんだ……。おぉ~、だんだん、身体が……重く……って、これは、トリモチを一層ネバネバにする、増粘剤じゃないかぁっ! ひぃい~っ、トリモチの密度が大きくなって、だんだん重くなる~。だ、だめだ。膝をついたら、ますます床にくっついて……しまう……のに……。あっ、だめっ、身体が、重いぃ~っ、床にくっつくぅ……っ。はぁ……はぁ……、四つん這いに、なって……、身体を支えるのが、やっと、だぁ……。わ、われながら、なんて強力なトリモチを作ってしまったんだぁ……。ああ、これを作っている最中は、絶対泥棒を逃がさないぞって、そのことしか考えてなかったんだよぉ。だからこんな、泥棒も逃げだす気が失せるような強力粘着になるようにしてしまったんだ……。くぬぬぅ~、手足がぁ……ネバネバだよぉ……。すごく糸引いて、くっついて、んひぃ~んっ、離れられないじゃないかぁ……。それにこの体勢じゃあ、胸もなんにも隠せないじゃないか。全部丸見えだぁ。ああんっ、だ、だからって、じろじろ見るんじゃないぃっ! 見られて興奮しているかって? そ、そんなわけないだろ、バカっ! でも乳首立ってる? ああっ、違うぅっ、これは、性的に興奮しているからこんなふうになっているんじゃないんだからな。本当だぞ! な、なんだよその顔はぁ。ふ、ふざけるのも、いいかげんにしろよ。んもぅ~、おまえさんのせいだぞぉっ! ネバネバのわたしを見物している暇があるんなら、いいから、本物のはがし液をとってこいよぉっ! 普段は温厚なわたしだって、怒る時は怒るんだからな。河童が怒ると怖いんだぞ。え? こんな状況で凄まれても迫力がないって? それにわたしが怒ってもあんまり怖くない……余計な御世話だぁっ!
 んに~んっ! ひゅぃ~んっ! はぁ……はぁ……っ、ふんぅ~んっ! これ、ちょっとやりすぎぃっ。本当に、糸引くばっかりで、手足がくっついて取れないぞ、これぇっ! ん、きゅぅ~っ! わたしの言った通りにまんべんなく、はがし液じゃなくて増粘剤をぶっかけたんだな、おまえさんはぁ……。はうぅ~、こんなに、太い糸がぁ、わたしの手と、床を、べったりつないで、しっかりくっつけちゃっているんだぁ……っ! あうぅ~。ねっちゃねっちゃって、いやな音しかしないよぉ~。あぅ~っ、腕を持ち上げて、ネバネバの糸に床まで引き戻されるたびに、べっちゃんべっちゃんって、もういやだよぉ。た、楽しむ余裕なんてあるわけないだろ。こんなネバネバ……強力すぎて、肌が引っ張られて痛いくらいなんだよぉ。そんなわたしのことを見て、おまえさんは興奮しているのかも知らんが、見てばっかいないで、いい加減に助けてくれよぉ。全裸でトリモチまみれで四つん這いで、しかも里の人間に観察されているだなんて。こんなところ、誰かに見られでもしたら……。ああっ! 朝になったら、いつもの天狗が新聞を届けにやって来るじゃないかぁっ! そ、そいつにこんなまぬけな格好を見られたら、きっとカメラに撮られまくって、その日のうちに幻想郷の笑い者だぁっ! お、おい、本当になんとかしてくれよぉ、な、おおい、なに考えて……。え、それはそれで美味しい……美味しくないぃっ! 恥ずかしい思いをするのはわたしだけだからって、そんな言い方はあんまりだぞ! くぅうぅ~、自分の発明品で、こんな目に遭うなんて、恥ずかしすぎるじゃないかぁ~。わかるだろ? 自分の工房で、自分で作ったトリモチにまみれて、手足を床にべったりくっつけた河童なんだぞ、いまのわたしは。しかも、服も溶けてしまって……、その……、素っ裸、なんだからな。そのうえ、一部始終をおまえさんに見られて、本当に恥ずかしくて、死にたいくらいなんだから。こんな無様な格好……、おまえさんにしか、絶対に見せられないし、見せたくないんだよぉ……って、うわぁん、なに言ってるんだよぉ、わたしは。なんだか一晩中ネバネバでパニックになっていたせいで、頭までおかしくなってきたぁ……。ああと、だから、それはちょっと置いておくとしてだな、えっと、だからなぁ……って、ひゅいいぃぃいっ! おまえの後ろに、もう天狗がいるぅっ! しかも、カメラ構えて、はわわわっ、ものすごいスピードで、シャッター切ってるじゃないかぁっ! こらぁっ、写真を撮るなぁっ! って、聞こえるわけないし、ああん、ネバネバで動けないぃっ。あっ、ひゃむぅっ! まえにたおれへ、くひに、とりもひがぁっ! んぐっ、んぐっ、んむぐぐぅ~っ! ぷはぁっ、こら待てぇっ! って、くっついているから追えるわけがないぃっ! 胸と腕が、べったりくっついちゃっているんだ。……ああっ、行っちゃった。
 ふえぇぇんっ、わたしがネバネバになっているところ、あの天狗に、全部カメラに撮られちゃったじゃんかぁっ! どうしてくれるんだよぉ。これからしばらく、ネバネバ河童って幻想郷中のみんなから呼ばれるかもしれないんだぞぉっ! ……って、お、おい、なんだよこれ、そのビンはさっきの増粘剤じゃないか。増粘剤追加? これ以上わたしのことをネバネバにするっていうのか! 今日一日は、ネバネバまみれのわたしを観察するだって? このバカぁっ! これ以上、身体をネバネバにして、もっとべったりくっついちゃったら、本っ当になにもできなくなるじゃないかぁ、いい加減にしろぉっ! ただでさえ、前のめりで倒れて、口もねばついてまともに動けないうえにしゃべれないってのに……。わたしがネバネバまみれで動けないからって、調子に乗ってるんじゃないぞ! くぁあん、ますますネバネバだぁ。こんのぅ、腕も、持ち上がらないぃ……。えっ、朝ご飯を作るために調理場を貸してほしいだって? それって、わたしの分も作ってくれるのか? まあ、どうせわたしはこんなだし、ご飯を作ってくれるっていうのはありがたいが……って、ちょっ、まっ! わたしの後ろに回るんじゃない! 前のめりのこの格好じゃぁ、わたしの恥ずかしい場所が全部見えてしまうんだぁっ! うわぁっ、やっぱり立ち止まって見てるぅっ! 視線が刺さるんだよぉ。か、河童なのにカエルみたいなポーズとか、笑うなぁっ! うわぁぁんっ! 見るな、見るなぁっ! 恥ずかしくて死ぬ! こんなの、恥ずかしすぎて死んじゃうぅっ! くそぉっ、もうトリモチなんて、ぜぇぇったいに作んないんだからぁっ!


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