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一人でできることは一人でやれ。みんなでやることはみんなにやらせろ。
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23:10:57
 一人のセリフで進行する一人称。ピクシブから転載。まとめはこちら
 うぅ~。お寺の墓地ってなんだか不気味だなぁ……。ああっ、すみません。つい歩くのが遅くなってしまいました。え? 怖いのかって? ばば、バカにしないでください! この魂魄妖夢、普段から白玉楼の庭師として鍛錬を積んでいるんです、お化けなどというものが怖いわけないじゃないですか。こんな暗がりの中、ずんずんと進んでいくあなたの方が不用心です。周囲に気を配って慎重に進まなくてはいけません。いいですか、慎重と奥病とは違うのですよ。
 それにしても、本日は幽々子さまが気まぐれに開催した肝試しに参加していただき、本当にありがとうございます。え? このようになった経緯ですか? 今日のお昼頃に幽々子さまが「よぉむぅ、なつだし、のうりょうってことで、きもだめしでもやるわよぉ」とおっしゃられたので。しかも「わたしはぼうれいだからぁ、おどかすがわね~。ようむはだれかとぺあになって、みょぅれんじのおはかまでくるのよぉ。いぃい?」という始末……。あ、えっと、これは僭越ながら幽々子さまのものまねを……。ああいえ、いいんです。これ以上この話題には触れないでください。とと、とにかく、幽々子さまはわたしが驚くのを見たいんでしょう。怖いのって苦手なんですが……っと、いえいえ、なんでもありません。
 そろそろではないでしょうか。幽々子さまがなにかをしかけて……。きゃぁああっ! 首ぃっ! 首筋に、なにか、冷たいものが、ああ、あたた、当たって、当たってぇっ! ……って、こ、コンニャク? なぁんだ……って、ああっ、すみません。思わずしがみついてしまって。え? ちち、違いますよ。このコンニャクの気配を察して、華麗によけようとしたら、避けた先にあなたがいて、こんなことになったんです。お、驚いて悲鳴なんかあげてません。これくらいで心を乱すようなわたしでは……、ああ、あなたの後ろに、ひひ、人玉……っ! 動かないでください。斬ります。わたしの前に立ちはだかるお化けをっ! そうすれば、道中お化けゼロ! ふふ、ふふふふ……。いざ! 勝負!
 でやぁぁぁあああぁぁぁっ!
 また、つまらぬものを……きゃぁあっ! なな、なんですか。お化けを切ったら、な、中からなにか噴き出してきましたよ! これ、一体……って、ちょ、ちょっと、照らしてもらえますか? なんだか、身体がうまく動かせないんです。まるで地面にくっついてしまったみたいに、足が、離れない……。んなっ、これは、トリモチじゃないですか。道理でネバネバすると思ったら……。しかも、飛び散ったものがわたしの服のあちこちにまでくっついて、これは脱ぐときが大変そうです……。せ、洗濯するときの話ですよ! なにを考えているんですか! んっ、ん~っ、なんでこんなに強力なんですか、全然、取れる気配がない~っ。ああっ、辺りにもこんなに散乱しているじゃないですか。うぅ~、調子に乗って細切れのみじん切りにしてしまったのはわたしですが、まさか、中にトリモチが入っているだなんて……。あ、あの、もう少し近づいてもらえますか? え? まきこまれるからここで待ってる? いやその、本当にトリモチで足が地面にくっついてしまっていて、動けないんですよ。手を貸していただけるとありがた……。きゃぁっ! また首に冷たいものがぁっ! ……っと、おとと、ば、バランスが……、きゃぁんっ! いたたた……。わたしとしたことが、こんなときに転ぶだなんて……って、うわぁんっ、手にトリモチが! それにお尻の地面にべったりつけて、ああん、動けないじゃないですかぁっ。
 んぅっ、糸ぉ……。日々刀を振っていて、腕力には多少の自信はありますが、それなのに、この糸が、切れない~っ。もちあげても、どこまでも糸を引いて、ネバネバですぐに引き戻されてしまいます。足も、お尻も……、んぅ~っ! まさか、幽々子さまはこうなることを読んであのお化けの人形にトリモチを? ああもう、幽々子さまはそういうことには全力を注いできますから……。暗くて周りがよく見えないっていうのに手足とお尻がべったりくっついては、肝試しが続けられないじゃないですか。いや、別にしたかったわけではないですが……って、なんでもないです。あ、あなただって、好き好んで怖い目に合わなくたっていいじゃないですか。ああ、まあ、そんなことよりもこのトリモチを……って、きゃぁっ、なんですか! 茂みからなにかにうたれて、う、腕が、一層ネバネバにぃ……っ! それに、冷たっ! 今度は頭の上から、ローション? ネバネバじゃないところは、ヌルヌルになるぅ~。幽々子さま、絶対近くで見ておられますね。あ、あなたは幽々子さまをさがしてください。わたしはこのネバネバとヌルヌルから脱出しますから。
 ああ、早く脱出しなくちゃ。こんな薄気味悪いところで、地面にネバネバでくっついたままだなんて、怖くて怖くて、正気を保つことができませんよ。あ~、いつもよりも刺激に敏感になってる。風の音ですよね。あと、トリモチの粘着音……。う~っ。そういうのが全部別の音に聞こえてしまいます。ん~っ、凄い粘り気。拳が全部トリモチで覆われて、地面から離れない~っ。んぅ、はぷぅっ。しかもなんなんですか。この頭上から滝のように降るローションは。はぷはぷ、粘度もすごいし、それにちょっと臭います……。これは、イカ? とにかく、立つことさえできれば、後は剣圧でトリモチを吹き飛ばせばいいから。んぅ~んっ! はぁ……。んくぅっ、んくぅ~ぅん! お尻を持ち上げると手足がくっついて、腕を持ち上げるとお尻や足がくっついて……。一体どうすれば……。
 ……って、あ、あなた、まだそこにいたんですか? ずっといた? 幽々子さまをさがすようにお願いしたじゃないですか。もしかして、わたしが一人でこのトリモチと戦っていたのをずっと眺めていたんですか。じゃじゃ、じゃあ、その最中の、独り言も聞いちゃっていたり……します……よね? ああ、やっぱり~っ! いい、いまのはあくまで独り言です。べつに、怖いなんて……怖いなんてこれっぽっちも……。うぅ~……。はい。観念します。最初から怖がっていました。あなたとだったら平気じゃないかって思っていたわたしが浅はかでした。あ、いや、別にあなたが頼りないとかそういう意味じゃなくってですね、夜の墓地がここまで不気味だとは思いもしなかったんです……。あぁもう、なんでこんな状況で告白しなければ……。この一部始終を、どこかから幽々子さまに見られていると思うと、顔から火が出そうです……。
 ところで、今度こそお願いしたいのですが、どこかに隠れているはずの幽々子さまを見つけてきてくれませんか? はい。たぶんこのローションを垂らしたり、あちこちからトリモチを飛ばしたりしてくる装置のそばにいると思いますので。よろしくお願いします……って、え? もう見つけてきていたんですか! そ、それをはやく言ってくださいよ。そうすれば、こんな恥ずかしい思いをしなくて済んだのに……。い、いいえ、なんでもないです。ゆ、幽々子さま! いい加減助けてください。さっきからなんなんですかこの装置は。お戯れもほどほどにして……って、なんでさっきからうつむいているんですか? 顔をあげて……きゃぁぁぁああああぁぁぁっ! ゆ、ゆゆ、ゆゆゆぅっ! 幽々子さまの顔が、顔がないぃっ! ちょっとこれどうなって……って、あ、あなたまで顔が、顔がないってどうなっているんですかぁっ! まさか、最初から幽々子さまと組んで、わたしをこんな目に、目に……。なにか応えてくださいよぉっ! ああやだぁっ! の、のっぺらぼう、のっぺらぼうこわいいぃっ! いやぁっ、逃げ、逃げられないです! ネバネバヌルヌル、身体が、身体が動かなくって、くっついてっ、ひいいぃっ! ここ、こんな、こんなのぉ……っ、あっ、やだっ、漏れちゃう! びっくりして、おしっこが……こんなところで、お二人に見られながら……っ、お漏らし、ああっ、とまらないぃ……っ!
 …………………………きゅぅ。


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