FC2ブログ
一人でできることは一人でやれ。みんなでやることはみんなにやらせろ。
2017/07«│ 2017/08| 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 »2017/09
文字サイズ文字サイズ:大文字サイズ:中文字サイズ:小
--:--:--
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

Category:スポンサー広告│ コメント:--│ トラックバック :--
23:40:49
 久しぶりの更新。

キャラクター紹介はこちらから
            
*このお話を初めから読む↓
 Log.1 帰還(めざめ)
 Log.2 組織(だすと)
 Log.3 進化・前編(かつぼう)
 Log.4 進化・後編(たいぼう)
 Log.5 双竜(ぞうえん)
 Log.6 景品(ぎわく)
  
 続きからどうぞ。

 最初はぶつくさ呟くばかりだったが、次第にミケモンも牧場のあちこちを眺めるようになってきていた。文句はいろいろあるのだろうが、それ以前に、彼らにとって現実世界の動物というのは未知の存在なのだ。
「総也、あそこの耳の長いのは!」
「あれはウサギだよ」
「へぇ~。デジモンにも耳が長いのはいるけど、このウサギは何ができるの?」
「な、何って言われても……」
 総也とミケモンはふれあいコーナーへとやってきていた。
 普通の人間にはデジモンは見えないが、どうやら動物たちにはミケモンのことが認識できているらしい。
「ちょ、ちょっと総也、このウサギたち、あたしから逃げてる!」
「それはミケモンが猫の姿だからじゃないかな」
 どうやらミケモンは猫だと思われているらしく、ウサギたちは近寄ろうとしない。ミケモンの方にはやってこないが、総也の方には寄ってきている。
「……よっと」
 近くへやってきたウサギを総也は抱えあげた。
「ほら、ミケモン。抱いてごらん」
 と、総也はウサギをミケモンに渡そうとするが、ウサギはじたばたと暴れている。その結果、ウサギの足がミケモンの顔面を蹴り飛ばした。
「へぶぅっ!」
「わっ、大丈夫か、ミケモン」
 ミケモンを蹴ったウサギは、そのまま総也の腕から飛び出して逃げていく。
「なにするのよぉっ!」
 頭にきたミケモンが追いかけるが、逃げるウサギはふれあいコーナーから飛び出して牧場を走り抜けていく。
「お、おい待てよ、ミケモン!」
 総也もあわててそのあとを追いかける。
 もともと人のすくない牧場だったが、だんだんと飼育員の姿も見えなくなってきた。そのまま追いかけていくうちに、総也はミケモンに追いついた。
「はぁ、はぁ……。ミケモン、ウサギは……」
 声をかけると、
「それどころじゃないわ」
 と、返ってくる。
 牧場の様子がおかしいことに総也も気づく。
「これは……クロスフォッグ……!」
 総也は霧の中に迷い込んでいたのだった。デジヴァイスの着信音が鳴る。
「天菜さんからだ」
『総也くん、聞こえるかい? デジモンだ。サーチモンによると成熟期、あるいは完全体級が数体。距離があるからこれ以上の特定はできなかった。そちらの様子はどうだい』
「えっと……」
 辺りを見渡すと、霧のなかにぼんやりと影が浮かび上がった。
「……ちょうど、デジモンと遭遇したところです」
 霧の中から現れたのは、ビットモンの群れだった。
「ミケモン、結構な数だな……」
「……そうね」
 ミケモンと総也は顔を見合わせる。
 多勢に無勢。光希と紅蓮に合流した方がよさそうだ。
 逃げようとしたところで、突然ビットモンが攻撃を仕掛けてきた。
 間一髪のところで総也はかわす。飛んできたのは槍のように尖った耳で、突き刺さった地面はえぐれている。
(このデジモンも、確実に俺を襲ってきた……!)
 いつだかのラプタードラモンのように、このビットモンも総也のことを攻撃してきた。
「逃げるぞ、ミケモン!」
 総也はその場から逃げだす。後ろからはビットモンの大群が追いかけてくる。先ほどまでウサギを追いかけていたのだが、今はウサギに追いかけられていた。
 ビットモンの攻撃は止まず、ニンジン型の爆弾まで飛んでくる。
「総也、やばいわよ!」
「わかってる! でも、この大群じゃミケモンだけじゃ無理だ!」
 しばらく逃走していた後、とうとう追い詰められてしまう。
 そんなところに、やっと援軍が到着した。
「待たせたなぁっ!」
 地響きが聞こえたと思いきや、総也の背後からグレイモンとジオグレイモンが現れる。紅蓮もいっしょだ。
「遅かったじゃない。なにしてたのよ」
「こっちもこっちでデジモンの相手をしていたんだ」
 グレイモンが答える。
「ブルモンの大群だ。そっちのビットモンと同じくらいの量だ」
 ジオグレイモンが続ける。
「そんなにたくさんのデジモンが?」
「ああ、しかも普通の迷いデジモンじゃない。こいつら、妙に統率がとれていた。まあ、それでも俺のグレイモンとジオグレイモンなら楽勝だったがな」
「じゃあ、光希さんも」
「おそらく、光希も光希でデジモンの相手をしているだろう。ところで総也、これはどれくらい片付けたんだ?」
「どれくらいって……ぜんぜん……」
「全然かよ! おいおい、一応成熟期級が相手なんだからな、しっかりしてくれ」
「仕方ないでしょ! 数が多かったのよ!」
 申し訳なさそうにしている総也をミケモンがフォローする。
「あったまきた。総也、やるわよ。あたしたちも戦えるってところを見せてやりましょう!」
「おいミケモン! ……まったく、無茶はするなよ。高速プラグインB!」
 援軍が来たところでビットモンの大群を迎え撃つ。
「グレイモン、ジオグレイモン、もうひと暴れしていいみたいだぞ。いってこい!」
 紅蓮も指示を出し、二匹を向かわせた。

つづく


コメント
コメントの投稿










トラックバック
トラックバックURL
→http://unrealgraffiti.blog20.fc2.com/tb.php/887-9cbf6427
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
FC2カウンター
ようこそ
人目の旅人様
プロフィール

誘宵

Author:誘宵
ものかきやってます。
こっちのブログはもう更新しないので、
新しいブログの方をよろしくお願いします。

カテゴリ
最新記事
月別アーカイブ
全記事表示リンク

全ての記事を表示する

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。